伊達工戦の後 ページ18
ASide
今日もまた、影山くんと一緒に帰る。
A 「影山くん、中学の時、
『コート上の王様』って言われてたんだね」
影山 「!・・・その名前で呼ぶな」
A 「なんで?
さっき日向くんに言われて、
王様返還されたんじゃないの?」
影山 「・・・」
A 「別にいいじゃん。王様。
いつでもコートに立ってる。
うらやましいよ。」
影山 「・・・」
A 「過去に何があったか知らないけどさ、
今の影山くんは、
別に自分勝手で唯我独尊の王様じゃないよ」
影山 「・・・ゆ、唯我独尊?」
A 「・・・あぁ、んーと。
我が道を行くって言うかさ」
影山 「・・・」
A 「ちゃんと、
みんなの事も考えてるじゃん」
影山 「・・・」
A 「不器用だけど」
影山 「・・・ほっとけよ」
A 「はは、それに、
影山くんさ・・・日向くんと一緒でよかったね」
影山 「日向?」
A 「そう。
・・・あんなに一生懸命で、
上だけ見てる。」
影山 「・・・」
A 「きっと影山くんは、
日向君と一緒だったから、変われたんだね」
・
・
影山Side
今日Aにも、俺の中学の時の事がバレた。
でもこいつは、
それをわかっても、今の俺の事を見てくれて
『今はちゃんと、みんなの事も考えてるじゃん』
そう言ってくれた。
Aは、日向がいたから俺が変われたって、
言ったけど、
影山 「・・・・・それなら、Aもだ。」
A 「え?」
影山 「Aがいたから、
日向が欲しいトスを上げようと思ったし、
上げられるようになった。」
A 「・・・」
影山 「Aがいて、よかったと思う。」
A 「そ、そう?」
影山 「・・・/////」
A 「//////」
赤くなって俯くAを見て
影山 (もう、我慢すんの
無理かもしんねぇ。)
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作者名:Rin | 作成日時:2019年11月19日 20時