【HQ】太陽の仮面１【影山飛雄】 (ページ45)

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プライドページ45

月島Side

練習が終わっても自主練、自主練・・・

ご苦労な事だ。

烏養コーチも先輩たちも、日向も王様も。
僕に言いたいことがあるのが
ひしひしと伝わってくる。

『もっとやれよ』と

『必死になれよ』と

・・・うんざりする。

僕はいつものように風呂に向かって歩くと

？「ヅッッッッッギイイイイイィィィィ！！！！！」

月島「！」

もの凄い形相で、山口が走ってきた。

・・・

月島「・・・・・」

山口「ツッキーは、
はぁ・・・
昔から・・・、
何でもスマートにかっこよくこなして、
俺いつも羨ましかったよ」

月島「(・・・お前もか)・・・だから？」

山口「最近のツッキーは！カッコ悪いよ！！！」

月島「！」

山口「ツッキーは、
身長も頭脳もセンスも持ってるくせに！
どうして『こっから先は無理』って
線引いちゃうんだよ！？」

月島「・・・例えば、
すごく頑張って烏野で一番の選手になったとして、
その後は？
万が一全国へ行くことが出来たとして、
その先は？
・・・絶対にどこかで負ける。
それを分かってるのに、
皆どんな原動力で動いてんだよ！？」

山口「・・・そんなモンッ！！！
プライド以外に、何が要るんだ！！！」

月島「！？」

山口「はぁ・・・はぁ・・・」

山口は、僕の胸ぐらをつかみながらそう言った。

月島「・・・まさか
・・・こんな日が来るとは・・・」

山口「！？」

理屈とかなんとかは置いといて、とりあえず

僕がぐだぐだと考えることより、山口の一言の方が

ずっとカッコ良かった。