【HQ】太陽の仮面１【影山飛雄】 (ページ19)

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早朝の謝罪ページ19

影山Side

俺は家に帰り、去年の全中の試合の動画を探して見た。

影山「セッター・・・」

そこで見た彼女は・・・

チームの中心にいて、自在に仲間に攻撃をさせ、

サーブもブロックも、他の選手から頭一つ抜け出た技術をもっている

セッターだった。

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次の日

俺は、昨日の事が頭から離れず、

朝練の時間より一時間も前に体育館に来た。

誰もいないと思っていたそこの鍵は開いていて

中に入ると

A 「あ、おはよう！影山くん」

影山「高瀬・・・」

いつもと変わらない様子の高瀬が

ネットの準備をしてくれていた。

A 「はや！いつもこんな時間から来てるの？」

いつも通り笑いながら、高瀬が歩いてくる

A 「いや～昨日片付けサボっちゃったから、
準備くらいしようと思ってさ」

影山「高瀬・・・」

A 「あの、ごめんね！
昨日は変な態度とっちゃって！
びっくりさせたよね～」

高瀬が俺に頭を下げる

影山「・・・！」

A 「でももう・・・」

影山「悪かった！」

俺は勢いよく高瀬に頭を下げる

A 「ちょ・・・影山くん」

影山「お前の事情も知らねーのにあんなこと言って！
あれだけのトスを上げられるお前が、
バレーに不真面目に向き合ってる訳ねーのに！」

A 「え、いや、・・・あ、頭あげて？」

影山「殴ってくれ！」

A 「は？」

影山「高瀬の気が済むまで、殴ってくれ！！」

A 「・・・・・・」

影山「・・・・・」

A 「・・・・ふふ」

影山「？」

A 「あはは！そんな、あたし人なんか殴れないよー！」

ポン

高瀬は俺の頭に軽く手を置き、そのまま頭を撫でた

影山「おい・・・///」

A 「ねぇ影山くん。・・・春高行く？」

影山「？・・・あ、ああ」

A 「じゃあ・・・日本一になったら許す！」

影山「！」

頭を上げて高瀬をみると

最初に会った時と同じ笑顔で笑っていた

影山「//////」

A 「あ、でもまずはテスト頑張らないとだね！」

影山「うぐ・・・」

A 「あっはは！一緒にがんばろうね！影山くん」

影山「///」

なんだこれ・・・高瀬が笑うのを見るたび

心臓が、うるせぇ

・・・彼女とか、いたこともあったけど

こんな風に正面から向き合った女は

高瀬が初めてかもしれない。