秘密 ページ11
ASide
部活が終わり、片づけをしていると、
武田 「高瀬さん」
A 「はい」
武田先生に呼び止められた。
武田 「男子バレー部の
マネージャーになってくれたんですね。
ありがとう。これからよろしくね」
A 「こちらこそ、よろしくお願いします！」
武田 「でも、選手と違うと言っても、
運動部のマネージャーって
いろいろ動くことも多いから、その・・・」
A 「大丈夫です。
その辺はご迷惑を掛けないようにやります。
普通に動く分には問題ないですし。」
武田 「そうですか。
例のこと、みんなには話さないつもりかな？」
A 「そうですね〜。気を使わせたくないですし」
武田 「わかりました。
じゃあ、僕も黙っておくことにしますね」
A 「お気遣いいただきまして、
ありがとうございます。」
武田 「テストも頑張ってください。
まぁ編入試験の時の高瀬さんの成績なら、
普通にやれば問題ないとは思いますけど」
A 「あはは、油断せずにがんばります」
武田 「本当なら特進クラスに入れたのに、
断ったんだってね」
A 「まぁ・・・もちろん勉強もしますけど、
そっちだけに集中したくは無かったので」
武田 「そっか。わかった。
まー、高瀬さん、影山くんと一緒のクラスだし、
勉強みてあげてね」
A 「そんなにひどいんですか？」
武田 「まぁその人の価値が勉強だけで決まるなんてことは全然ないけど
・・・かなりひどいよ。」
A 「・・・・・」
武田 「よろしくね」
A 「はい・・・」
武田先生のメガネが、キラリと光った。
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作者名：Rin
| 作成日時：2019年9月24日 19時
