エースへの期待 ページ35
ASide
彩子 「あんまりAが桜木花道にかまうから、
流川が拗ねちゃったみたいね」
A 「えー？まさか」
彩子 「・・・あんたも鈍い子ね」
A 「？」
和樹 「彩子、Aの鈍さは今に始まったことじゃないから」
彩子 「仙道くんも大変だわ」
A 「・・・？・・・流川くんは、
逆にあたしとやりすぎない方がいいんですよ。」
彩子 「え？」
A 「あたしは所詮女のプレーヤーですから。
流川くんがこれから対戦していく選手たちとは違うんです。
今はスピードとかテクニックであたしが抜くことあるけど、
もっと上を目指すなら、
もっと体格がよかったりパワーがあったり、
そういう人たちと練習しないと、
勘が鈍ってきます。
あたしのことは、
自分の弱いところを自覚するために使う、
くらいに考えてくれないと。
桜木君はまだまだ初心者だから、
あたしが相手でもいいですけどね」
彩子 「あら・・ちゃんと流川の事も考えてんのねA」
A 「彩子さん・・・ひどい。
流川くんにはめっちゃ期待してますよ？
湘北が全国行くなら、
流川くんが相手チームのエース級を
倒していかなきゃいけないんですから」
和樹 「彰も？」
A 「そうだねー。
でもまだちょっと仙道先輩には
勝てないだろうなー・・・痛っ！」
振り向くと、
いつの間にか流川くんが後ろに立っていて
あたしの頭にチョップをしてきた
A 「痛いよー！流川くん」
流川 「るせぇ。もう仙道には負けねぇ」
A 「あ、聞いてたのね。ごめんごめん」
流川 「負けないために・・・明日も相手しろ。
一回でいいから。」
A 「？ああ、うん」
そう言うと自主練しに歩いて行った。
彩子 「全部聞いてたのね。あの子」
和樹 「やる気出したんならよかったんじゃねー？」
A 「うん。」
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作者名：Rin
| 作成日時：2019年2月10日 16時
