部活後の噂話１ ページ11
彩子Side
部活後、あたしと赤木先輩と和樹は部室にいた。
彩子 「それにしてもよかったわ〜」
赤木 「何がだ？」
彩子 「A、純粋にバスケが好きな子みたいで。
はじめ、流川目当てだったらどうしようかと思ってたのよ」
和樹 「あっはは！それはねーよ。
あいつのバスケ好きは相当なもんだぜ」
赤木 「だろうな。
あの練習に対する姿勢を見ればわかる。
もうマネージャーの仕事は一通りこなしてるだろう。」
和樹 「それに、あいつ彼氏いるしな」
彩子 「え！？そうなの！？今度詳しく聞かなくちゃ！」
和樹 「たぶん、誰か分かったらびっくりするぜ〜？」
彩子 「え！？だれだれ！？」
赤木 「まぁそれはいいが、
西条、高瀬ってどこかで見たことがあるような気がするんだが・・・」
和樹 「あー・・・。
キャプテン、週刊バスケット読んでましたっけ？
あれに出てたかも」
赤木 「全部読んでるが、そうなのか？」
和樹 「Web版でも出てるかな・・・
あ、これこれ。これ見たんじゃないですか？」
和樹がスマホを見せてくる。
彩子 「どれ・・・これって！」
赤木 「そうだ、思い出した！
全中で連破して、2年連続でMVPを取った・・・」
彩子 「ものすごい選手じゃないですか！
中学とはいえ、
女子の中では日本一のプレイヤーだったってこと・・・」
和樹 「そっ。俺なんか足元にも及ばなかったなー」
赤木 「女子でダンクを決める中学生プレーヤー・・・。
そうだ、ものすごい女子がいるもんだと思って覚えていたんだ。」
彩子 「でもそんな子が・・・
怪我で選手を諦めざるを得なくなった・・・。」
赤木 「辛いなんてもんじゃなかっただろうな・・・」
和樹 「・・・怪我が分かったのは去年の全中の直後。
まぁ全中も、怪我を押して出ていたみたいです。
怪我をしてからのAは、
それはもう見ていられなかったですよ。
誰が何を言っても無表情で・・・。
今あいつがバスケに関わっているのが、
奇跡みたいです。」
彩子 「あの明るい子が・・・」
赤木 「よくマネージャーをやってくれたな・・・」
和樹 「それを立ち直らせたのが、
彼氏の仙道彰。」
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作者名：Rin
| 作成日時：2019年2月10日 16時
