蔵馬と酎 ページ38
蔵馬Side
黄泉の城で、さっきの妖気を思い返す。
? 「おぉい!蔵馬!!」
蔵 「酎・・・どうしたんだ」
酎 「お前こそ、そんな面してどうしたんだよ」
蔵 「別に、考えることが多くてな」
酎 「どうせAちゃんの事だろう?」
蔵 「・・・」
酎 「まあ、一杯飲めや」
酎に酒を渡される
蔵 「・・・」
・・・
酒を飲むのは久しぶりだ
酎 「なあ、蔵馬よう・・・お前Aちゃんのこと、諦めんのか?」
蔵 「・・・ああ」
酎 「何でだよ・・・Aちゃんを魔界に巻き込みたくなくて置いてきたんだろ。
でも今、結局巻き込まれて、Aちゃんはこっちに来ちまった。
それならこっちで守ってやればいいじゃねーか」
蔵 「・・・俺は、魔界からもう抜けられない。
間もなく妖狐に戻るだろう。Aに、普通の幸せを与えてやれない・・・」
酎 「・・・Aちゃんがそう言ったのか?」
蔵 「?」
酎 「Aちゃんが、人間界で普通の幸せを手に入れたいって言ったのか?」
蔵 「何言ってる・・・Aは戦いなんて好きじゃないんだ・・・
平和な場所で、生きていたいに決まっている・・」
酎 「だぁかぁらあ!!それはAちゃんがそう言ったのかって聞いてんだ!
お前が別れを伝えた時、Aちゃんはどうして何も言わなかったんだと思う!?
人間界に残りたかったからだと、本気で思ってんのか!?」
蔵 「・・・・」
酎 「お前の気持ちをくんだからだろ!
お前が迷ってることも、自分を巻き込みたくないと思ってることも、
全部わかって黙って身を引いたんだろうがよ!」
蔵 「黙れ!」
酎 「本当は・・・お前について来いって言ってほしかったんじゃねーのかよ」
蔵 「・・・・」
酎 「・・・だんまりか。見損なったぜ。
これなら凍矢か飛影の方がAちゃんを大事にしそうだ。」
蔵 「・・・」
酎 「なぁ蔵馬よう・・・俺はお前に感謝してんだ。
また浦飯と戦うチャンスをくれてよ。
だから、人生の先輩として一言いってやる。
大事な女なら・・・手放すな。」
そう言い残し、酎は去って行った
蔵 「お節介め・・・」
俺は、躯の城へと向かった
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Rai - コメント入り切れ無かったので続き。「あなたの小説読ませて下さい。」ですご迷惑すみませんでした。これからの作品頑張って下さい! (2020年9月12日 20時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - こんばんは、途中失礼します私昔からこの作品大好きでもしよかったら参加可能でしたら来て嬉しいですその他ジャンルもOKです「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」ですやり方は簡単、そのまま画面にペースト、通常検索など出て来ると思います。 (2020年9月12日 20時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 弥生さん» いつもいつもありがとうございます!読んでいてくださって嬉しいです!これからもよろしくお願いいたします。!(^^)! (2018年11月8日 16時) (レス) id: de90c77bc3 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 蒼い薔薇さん» そんな風に言っていただけて、とてもうれしいです!最後は・・・お楽しみにしていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。!(^^)! (2018年11月8日 16時) (レス) id: de90c77bc3 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - あぁ、涙腺が崩壊する...!!!続きが気になります( ´∀`) (2018年11月7日 23時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin | 作成日時:2018年10月30日 10時