abandoned cat ^._.^ (ページ23)

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EPISODE22. ページ23

父「奏にとって父さんがトラウマになってしまったからなんだ。」

「トラウマ…？」

父「奏が5才でAがまだ2才くらいの時、父さんはたまに猫に戻ってしまう事があった。

その時仕事が忙しくて母さんとあまり上手くいって無かったのが原因だったのか…まぁ今でも分からないが。

いつも猫に戻るのは夜だったがその日は久しぶりの休みで、

家族みんなで川の近くに泊まりでバーベキューしに行ったんだ。

Aはちっちゃかったし覚えてないよな。」

「うん。」

父「Aが母さんにベッタリだったから父さんは奏と遊んでた。

本当は母さんと遊びたかったのかもしれないがお姉ちゃんだからって我慢してたのかもしれないな。

父さん子供と遊ぶの下手だったし。それで間が持たなくなった時父さんは猫に戻ってしまったんだ。

5才の奏からしたら相当怖かったんだろう。それから奏は父さんの事を嫌いになった。見れなくなった。」

「それでお父さんとお母さんは離婚したって事？」

父「そう。それから父さんと母さんは連絡を取り合っていたがいつからか連絡が来なくなって。今2人がどうしてるのか父さんは分からない。」

「…奏さんね、行方不明なんだって。私、ある理由があって奏さんを探してるんだけど見つからなくて。心当たりない？」

父「…全く。母さんの居場所も分かってないのか？」

「分からない。奏さんの事を調べれば分かるかもしれないからもっと調べてみるね。」

父「そうか。」

「じゃあ私行くね。」

父「あ、A。奏の事お姉ちゃんって呼んだらきっと奏喜ぶと思うぞ。Aが産まれる時1番奏が幸せそうにしていたし、奏はAの事覚えてるんだから。」

「…うん。会ったらお姉ちゃんって呼んでみるね。」

だから絶対見つけるよ、

奏さん。