abandoned cat ^._.^ (ページ2)

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EPISODE1. ページ2

ふあぁ～。昨日急いでレポート終わらせたから眠い～。

あ、初めまして、中野Aです。

大学進学と同時に一人暮らしをしています。

最近はやっとこの生活にも慣れてきて、充実したキャンパスライフ？を送れてます。

実は好きな人も出来まして。誰かは言えないですけど、まぁきっとそのうち分かりますよ。

ってこんな事話してる時間無いんだった。急いで準備しないと一限間に合わないわ。

そんなこんなで慌てて家を出るとアパートの階段の下に段ボールが置かれていた。

なんだろ、あれ。

恐る恐る近づいてみると…

「あっ猫ちゃんだ～可愛い～」

段ボールには分かりやすく「拾って下さい」と書かれており、猫ちゃんの基本情報等も隣の紙に書かれていた。

そっか。この子は捨て猫ちゃんか。

…ここまでするなら捨てるんじゃなくて他の方法探せば良かったのに。

「ね～」

返事をする訳でもないのに猫ちゃんに同意を求めてみた。

うちで飼ってあげた方が良いのかな。

…ダメダメ、うちのアパートペット禁止だし。

てか時間ないんだってば！急がなきゃ！

「ごめんね猫ちゃん」

また返事は帰ってこないと分かってて声をかけると今度は「にゃ～」と鳴いてきた。

ごめんね、ほんとに。良い人に拾ってもらってね。
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セーフ！授業が始まるギリギリでなんとか間に合った。

元「Aおはよ。今日も寝坊ですか？」

「いや違うんだよ。うちの家の前に猫ちゃんが居てさ。」

元「1ミリも理由になってないんだけどそれ」

「なってるよ、捨て猫ちゃんだったんだよ。だから可哀想だな、飼ってあげたいなって悩んでたんだよ」

元「今時捨て猫ととか居るんだ。」

きっとそのうち分かる、とか言ってたけどもう言っちゃいますね、私の好きな人。

この人です。元木湧。

好きになるの悔しいくらいヤバいやつだけど良い人なんだよねこれが。

元「お前ん家ペット不可だっけ？」

「そう。湧のとこは？」

元「俺んとこも禁止。」

「やっぱそうだよね～」
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という話をしたもののやっぱり私は諦めきれずに居た。

よし。私が帰ってもまだ居たら内緒で飼うかそれが出来なくても里親を探したりしよう。

そう思って帰ると…

猫ちゃんは朝と同じ場所に居た。

猫ちゃんの顔を見たら余計さっきの気持ちが強くなって私はバレないように部屋まで猫ちゃんを運んだ。