嫌われ者になってしまった

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その時、俺はコイツにすごく怒っていた


だから、何処かに行ってしまったお前を追い掛けることもせず俺は家に戻ったんだ


そこからだったかな

お前が行方不明になったのは



俺はお前に酷いことを言ったあの後、冷静になるまで時間がかかった

1人の仲良くもないクラスメイトの言うことを信じてカッとなってしまったことを後悔して、俺はお前を追いかけたんだ


でもその頃にはもう遅かったよな。流石に


お前の姿は見当たらなくて


その辺で泣いてるだろと思っていたがそうでもないらしい



アイツの家に行こうとも思ったが、アイツは虐められていることを親に隠しているらしいし、やめた



俺はその日は諦めてまた家に戻ったんだ






次の日、何となく学校に行く気にはなれなかった


けど、お前が来てるんじゃないか？今謝ったら許されるか？

という淡い期待をもって学校に向かったんだ




けど、矢張りお前の姿はない


アイツは元から不登校で、いないことはなにも不思議じゃなかった


けど、自分の中では妙な胸騒ぎがする












俺はこんなモヤモヤした気持ちを持ちながら、普段通りに過ごし、普段通りに振る舞う


特に、周りのクラスメイトからの対応も変わっていない








なんだろう


これ


きもちわるい










俺は学校が終わったら、直ぐにお前の家に向かった


学校の体力テストなんかと比べ物にならないくらい必死に












「あの子、昨日から、帰ってきてないの」






あ…



頭の中が真っ白になる




これか、妙な胸騒ぎの理由は







アイツの親は泣いていたようだ




目の下が、赤い





俺が家に訪ねてから、出てくるのが遅かったから、涙を必死に拭いていたのだろうか







「あの子、学校で虐められていたらしいの。私に隠してたのね…」


「昨日、全然帰ってくる気配がなくって、部屋にいつの間にか戻ったのかと思って、声をかけてみたの」


「でも出なくてね、私は何を思ったのか知らないけど、いつも開けるなと言われていたあの子の部屋を開けたわ…」





『…何かあったのですか』




「…ええ」

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