姫だけど、守りたい《2》

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ｻｸﾗ「ただいまぁ…」

ｳﾗﾙ「お帰りなさい、サクラ様！ずいぶん遅かったですね？」

ｻｸﾗ「アンタ、こんなに暑いのによく元気でいられるね…」


さすがに着込みすぎたかな…
体温調節が上手くできてない気がする…


ﾅﾂﾒ「あ、サクラちゃん！お帰り！」

ﾄｳﾏ「おじゃましてます」

ｻｸﾗ「おー、いらっしゃい…」


昔からそうなんだけど、私、暑いのが苦手で…
ほら、なんか頭がクラクラする…


ｱｷﾉﾘ「ちょ、大丈夫か！？すごいフラフラしてるぞ！？」

ｻｸﾗ「うーん…ちょっと暑さにやられた…」

ｹｰｽｹ「あれ？今って冬だよね…？」


そう言いながらキッチンへ向かい、買ってきた食材を冷蔵庫やらなんやらへ移す


ｻｸﾗ「あー、冷蔵庫涼し…」

ﾄｳﾏ「サクラ、もったいないよ」

ｻｸﾗ「うん、わかってる…」


渋々、冷蔵庫を閉めてソファに座る


ｻｸﾗ「ふぅ…」

ｹｰｽｹ「なんか意外…サクラって暑いの苦手なんだ…」

ｻｸﾗ「うん、昔から熱中症とかになりやすくてね…」


インフルエンザよりも熱中症の方が嫌い


ｳﾗﾙ「サクラ様、もしかしてですけど、熱中症になってませんよね…？」

ｻｸﾗ「え？なんで？大丈夫だと思うんだけど…」


熱中症の時よりはダルくないし、どっちかって言うと夏バテに近い気が…
いや、冬だから夏バテはないか


ｳﾗﾙ「ですが、指先が痙攣を起こしています。念の為、熱を測っておいた方が良いかと」

ｻｸﾗ「ん？あ、本当だ」


右手を顔の前に持ってきてよく見ると、たしかに少しだけ痙攣を起こしていた


ｳﾗﾙ「体温計を持ってくるので、少し待っていてください」

ｻｸﾗ「ん…」


そう言ってウラルがいなくなると、皆が心配そうな目で見てくる


ﾄｳﾏ「サクラ、大丈夫？この前も倒れたばかりだし、あんまり出かけない方が良かったんじゃ…」

ｻｸﾗ「でも、買い物行かないと夕飯作れないし…」


一応、今回は皆が私の作った料理を食べたいって言い出して決定したお泊まり会だから


ﾅﾂﾒ「買い物くらい私達が行くのに…」

ｻｸﾗ「そしたら、私が作りたいメニューができないでしょ？」


私だって、作れない料理もあるんだから

こんな不毛なやり取りが、ウラルが戻ってくるまで続きましたとさ

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