姫だけど、守りたい《2》

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ﾅﾂﾒ｢私、妖魔界の支配なんてしない｣

ﾊﾙﾔ｢えぇ！？い、今なんと……」

ﾅﾂﾒ｢だから！支配なんてしない！！｣

ﾊﾙﾔ｢し、しかし！貴方こそがまさしく、姫の生まれ変わりであり……！｣

ﾅﾂﾒ｢そんなこと言われて、いきなり信じると思う！？
しかも！さっきまで私達のこと、やっつけようとしてた人を！！｣

ﾄｳﾏ｢確かに｣

ﾊﾙﾔ｢しかし、姫…！｣

ｹｰｽｹ｢ねぇ、姫の言うことは絶対なんじゃないの？｣

ﾅﾂﾒ｢支配、しません！！｣


ナツメちゃんは手のひらを二人に向けて言い放った

ハルヤは戸惑っていたが、やがて｢はっ…｣と、頭を下げた

それを見て、ミツヨは呆れていた


ｱｷﾉﾘ｢素直だ…｣



ﾐﾂﾖ「サクラ」


ミツヨは私に目を向ける


ｻｸﾗ「何…」


私は、記憶が無いという事実で頭がこんがらがっていたのと、激しい頭痛のせいで俯きながら答えた
ここで倒れたりしたら、皆に迷惑がかかるから


ﾐﾂﾖ「……本当、何も変わってない。昔と」

ｻｸﾗ「え…？」


するとミツヨは手のひらを私の方に向けた
そこから淡い緑色の光が溢れ出す
その光が収まると、私の頭痛も治っていた


ｻｸﾗ「な！？」

ﾐﾂﾖ「今回は特別よ
でも、次会う時は容赦しない」

ｻｸﾗ「次って…」


だってミツヨは、ミヨとして探偵団にも入ってるし、学校だって……


ﾐﾂﾖ「いくわよ、酒呑童子、洞潔」

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