まともな私は米花町専属の呪術師

９.お酒 ページ10

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「えっ、お、お酒？」




まさか子供からの質問で「お酒何が好き？」は流石に予想してなかったから、素っ頓狂な声を出してしまった。



でも…




「私未成年なんですよね……だからお酒のことはよく分かんないです。アハハ」



「お姉さん、未成年だったんだ！すごく大人っぽいから、お酒もう飲めると思ったよー！」



「ヤダっ…本当ですか！？」




…わ…私って結構大人っぽく見える…？お酒飲んでるカッコイイ大人に見える…？



いつも家入さんや七海さんなど、色気の溢れる大人に囲まれているからか、私は子供っぽいと思っていた。実際まだ未成年だし。



素直な子供の発言だから、嘘ではないと思う。なんだか照れちゃう。




「うん！夜とか飲んでそうだもん！…例えば……洋酒とか…？」




なんか声が低くなったな…さっきまで普通の小学生だったよね？



彼を纏う雰囲気が、何だかすごく怖く感じる。




何だか、大人がそのまま小さくなった感じ。




口調は小学生だけど、どこか大人な感じがする。小学生じゃない…。じゃあ何なんだよって話か。私の考えすぎだ。




「洋酒ですかー。どんな味がするんだろう。何だか独特の風味がしそうですね！私、初めてのお酒はほろ〇いって決めてるんです！」



「あ、そうなんだ…」




すると、他の子供たちもこの会話に参加する。




「酒ってどんな味がするんだろうなー？」



「ダメですよ元太くん！僕達はまだ小学1年生です！」



「そうだよ元太くん！歩美たちはまだまだ我慢だよ！」




うん、いい子供たちだ！小学1年生でお酒デビューする人なんてまあいないだろうけど、これなら未成年飲酒の心配はなし！




「お待たせしました。ハムサンドと、ウーロン茶です。」



「わぁ…！ありがとうございます！」




めちゃくちゃ美味しそう！！うわっ、パンがふわっふわ！！




「美味しい！！」



「それは良かったです！どうぞごゆっくり。」



「あっ、安室さん！ちょっと…」




江戸川くんが安室さんに声をかけて、灰原さんとお店の入口付近に行ってしまった。寂しいなぁ。




でも、ハムサンドのあまりの美味しさに、ついガッツいてしまう。




…このハムサンド美味しすぎるでしょ！！





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