まともな私は米花町専属の呪術師

３８.再会 ページ39

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おはようございます。



早速ですが、私は今スーパーにいます！



カートを押しながら、メモを片手に、慣れないスーパーを散策中です。



この前の買い出しの分が無くなったのと、突然お刺身が食べたくなって……そんな時ないですか？



あと、大好きなお米と、割と作るのが楽なカレーの材料。あと気分で唐揚げ。



唐揚げって、それぞれのお家で味とか衣とか食感が違うよね〜。友達や親戚の家の唐揚げは全然違う！



そんなことを思いながら、カレールーコーナーへ向かう。



実は私、カレーを作ったことがないんです。だから、どのカレールーがいいとか全然分からない。



やっぱりバー〇ントカレーかな？CMでもよく見るし…。



…うん、バー〇ントカレーに決めた！中辛にしよう。




「あっ」



「おっと。」




どこかの少女漫画のように、手と手が触れ合ってしまった。…こういうのって図書館だよね？




「すみません……あ、あの時の！」



「おや？……偶然ですね。」




私の手と重なった手から順番に目で追うと、あの時と変わらない、ハイネックとメガネ姿の洋酒の人がいた。




「あ、どうぞ。お譲りします。」



「いえいえ、私も絶対これって訳じゃないので！」



「いや、私も味をどうしようか迷ってまして…」



「あ、確かに辛いの得意そうですもんね！でも、バー〇ントの辛口は、優しそうなイメージですけどね。」



「いや、甘口と迷ってまして。」



「…あ、そっち？…って、すみません…。」




甘口と迷ってたの！？てっきり辛いの得意だから中辛と辛口で迷ってるのかと思った…




「はい、近所と子供たちにご馳走しようと思いまして。」



「へぇ、カレーパーティーですか？」



「まあ、そんなとこですかね。」



「楽しそうですね！じゃあ、いっぱい作らないと！」



「えぇ、いつも鍋いっぱいに作ってますよ。」




それから少しだけお話した。



彼は、大学院生の沖矢昴さん。東都大学工学部って…めちゃくちゃ頭いいですね…。



そして、なんとさっき沖矢さんが言っていた ゛子供たち ゛って、少年探偵団のことだったみたい。



私もその子たち知ってて、どうしても言わなきゃいけないことがあるから会いたいって言ったら、快く了承してくれたので、早速沖矢さんのお家にお邪魔することに！





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３９.大豪邸→←３７.黒閃

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