まともな私は米花町専属の呪術師

３６.強者の極意 ページ37

٭





瞬間、宇宙空間のような光景が広がり、私たちを埋めつくした。



上を見ても下を見ても、宇宙空間。体全体で感じる、五条さんの莫大な呪力量。



私は今、五条さんの呪力で守られてるから、領域展開の必中必殺効果を受けることはない。



すると、五条さんは私を見下ろしながら、領域についての説明をする。



久しぶりに見た、五条さんの宝石のように綺麗な目の中に、私が写っている。




「これが僕の領域展開。知覚、伝達、生きるという行為に、無限回の作業を強制する。人間や呪霊は基本、知覚→伝達→行動のサイクルで動いてるけど、僕の領域展開の効果は、知覚→伝達が永遠に終わらないから、行動に移せないの。」




つまり、領域に引き入れた時点で勝ちが確定する…と。




そう話している最中にも、呪霊はみるみる廃人化した。




「はーい、終了〜。」




軽い感じで終わらせてしまう五条さんだけど、相手は一級呪霊。



そして、呪術センスも、基礎的な呪力操作も、体術も、私は劣っている、まだまだだと実感したと同時に…




この人はやっぱり、現代最強呪術師なんだ、ということを改めて実感した。





帳が上がり、補助監督のところへ向かう。




「で、どうだった？初の領域展開は。」



「…呪力量も、洗練度も、何もかもが私と桁違いだと思いました。領域展開というものが、私の中で明確になってきたと同時に……私にこんな大技出来るのかって…少し自信を無くしてきました。」



「まぁ確かに、領域展開をしてしまえばその場で決着つくし、呪術戦の極致って言われてるからね。呪術師側で、完成した領域展開を習得できてるのは、僕だけ。言ってしまえば、ごく一部の強者しかできない技だね。」



「…」




現実を突きつけられ、更に自信を無くした。




「だから、領域展開を習得するには、名前がその強者になればいい。もちろん簡単なことじゃない。名前の限界を超えないと、そこに辿り着くことは出来ない。でも…」




゛確かな土壌 ひと握りのセンスと想像力 後は些細なきっかけで人は変わる ゛




その言葉にハッとした。





これらが全て揃った時……





呪術師は、限界を超える。





٭

３７.黒閃→←３５.無量空処

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す