まともな私は米花町専属の呪術師

２８.領域展開 ページ29

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「今までは、特級を祓うことは、同期の仇を討つための、手段だと思っていました。でも、今はただ純粋に、人を守るために戦いたい、祓いたい。もう、今までの私とは違う。」




「私は、強くなりたい。」




私がもっともっと強くなったら、色んな人をいっぱい助けられる。




「いいね！今の名前なら、特級といい勝負出来ると思うよ？」



「えっ…」



「名前は自分で気づいてないかもだけど、術式なし、薙刀と素の身体能力だけで、準一級呪霊を祓えるってなかなか化け物だからね？でも、特級を祓うってなると、やっぱり弱いよね。」



「じゃあ、どうすれば…？」



「呪術戦の極致、゛領域展開 ゛。これができれば、君の勝ちさ。でも、そう簡単にできる技じゃない。あと、領域展開ができなくても、簡易領域を使えば、必中効果を中和できるし、それなりに戦えると思うよ。」




領域展開……呪術師では、私が知ってる中では五条さんしか出来ない、最高難度の技。



簡易領域も、シン・陰流の簡易領域があるけど、シン・陰流は門外不出の縛りがあるし、自分で編み出した簡易領域を展開する…っていうのも、なんかしっくりこない。




「あとは、一級を薙刀と素の身体能力だけで祓って、特級で術式を解放するっていうのも、ありだよね。ま、一級を術式なしで祓えるのは、葵とかだけだけどね。名前も、努力次第で出来ると思うよ。」




準一級と一級じゃ全然違う。私は準一級だから祓えたけど、一級となると話は別。呪術師と同じく、一級は特別。改めて考えると、東堂くん化け物じゃん…。



でも、これが1番現実的な気がするんだよね〜…。
死ぬほど体を鍛えてから、領域展開を習得する…。



なんかしっくりきた。これかな。




「そういえば、名前の明日の任務、確か一級レベルの任務だったはずだから、僕と一緒に任務行こうか！領域展開、教えてあげる。」



「え、いいんですか！ありがとうございます！」



「いいよ〜。あ、領域展開する僕がかっこよすぎて惚れないでよ？」



「大丈夫です！それは絶対にありません！」



「…」




想像以上に言われて少し傷ついた五条であった。





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２９.彼女の正体→←２７.久しぶりの高専

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