準誘拐罪 ページ34
【夢主目線】
肩を強く背の低い少年(?)に掴まれた。
?「条例違反だよー?見た感じ君、未成年でしょ補導対象だ。」
「貴方こそブーメランですよ?どう見ても未成年じゃないですか。」
私は其の手を振り払い、睨み付けた。
社長「乱歩は之でも成人だ。」
この驚愕の事実に目を丸くした。
乱歩「そーだ!僕の事を未成年だなんて!侮辱罪に値するよ!」
キャンキャンと仔犬が喚く様な声で地団駄を踏んだ。
「其れは大変失礼致しました。では私は之で。」
乱歩「こらこら、何処に行く気だ!まだ話は終わってなーい!」
私はそそくさと其の場を立ち去ろうとした。
すると突然、体が宙に浮いた。
「っな!何をするんですか?!」
和服の“社長”と呼ばれた方の男性が私を担ぎあげたではないか。
社長「未成年の娘を治安が優れない夜街に出せるものか。安心しろ。話を聞くだけだ。」
「誘拐罪ですよ!」
私は決死の抵抗をした。
乱歩「抵抗して僕等が万が一怪我したら公務執行妨害だからねー。」
彼は自慢げに微笑む。
「何が公務執行妨害ですか!第一、貴方方は唯の一般人じゃないですか?!」
乱歩「はいはい、あんまり騒がないでー。近所迷惑だよ。………よいしょっと…。」
三毛猫を抱き抱えた。
乱歩「どうする社長ー?家に連れて行く訳にも行かないし。」
社長「仕方あるまい。夜間だが事務所を開けよう。身元が分かれば私が送って行く。お前は其の儘帰っても構わないぞ。」
乱歩「んー。僕もついて行くよ!面白そうだし!」
事務所?身元が分かれば?送って行く?
巫山戯るのもいい加減にして欲しい。
事務所なんて所に行きたくもないし、身元だってバレるわけにはいかないのだ。
送って行く?何処にだ。私を何も知らないくせに。
私は口に出さぬが心底腹が立ってしょうがなかった。
仕方ない。今回ばかりは。私は自らの外套の懐を漁った。
無い。
先程まであった筈の“拳銃”が無かった。
乱歩「いやぁー。君、随分面白い物持ってるんだねー。之なら身柄を拘束するには充分な代物だ。」
背の低い男性は私の焦燥に駆られた顔を見て口角を上げた。
不味い。之は実に不味い。
「………ッ……。貴方方、一体何者なんですか……。」
乱歩「君なら僕等を知らない事は無いと思ったけど随分、無知凡脳だね。」
そうこう言ってるうちに彼等の足が止まった。
乱歩「あぁー。やっと着いた。」
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葵(プロフ) - 零奈さん» 気付いてくれてありがとうございます!変換ミスです…。また何かありましたらよろしくお願いします。 (2018年5月13日 7時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 責任転嫁、で「立花」くんがいるんですけど、「立原」くんじゃないんですか? (2018年5月12日 22時) (レス) id: 92c720ec2f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 鈴里風夢さん» ありがとうございます!ご指摘嬉しく思います<(_ _)>また何かありましたら遠慮なく教えて下さい(**) (2018年5月2日 17時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 祭鼓@harigaya makoさん» コメントありがとうございます(^^)はい!更新頑張ります!今後ともどうぞ宜しくお願い致します(T^T) (2018年5月2日 17時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
鈴里風夢(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!!あ、序章の方に第二章へリンク出来るようにURLを載せた方がいいかもしれません…余計な口出しでしたらすみません! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 1e78f4766c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんぎそーまっち | 作成日時:2018年5月1日 23時