[悪魔の舘] 外伝 其ノ二 ページ17
【目線なし】
─────ドォォォォッッン!!!
日が沈みかけた横浜の暗闇を昼間の様に明るく炎が照らした。
中也「ふはっ笑!すげぇなァ!之ぞマフィアのマッドサイエンティストだッ!」
上空のヘリコプターからは絶えず梶井自作の【檸檬爆弾】が投下され続けていた。
梶井の青白い頬を、 周りを焼き続ける炎が照らした。
立原[中原幹部?!ご無事ですか?!!……ッ!物凄い熱風です!!]
中也が持つ携帯から黒蜥蜴戦闘員の立原の声がした。
中也「おいおい!まだまだ火薬が足りねェぞ!!」
立原[で、ですがこれ以上爆弾を投下したら瓦礫は愚か雑草さえも燃え尽き……]
中也「だから、そうしろって言ってんだ!!」
立原[首領からの許可はどうするんですか?!それに爆弾の威力が強すぎて中原幹部が…!!]
中也「おい!立原!一回しか言わねェから良く聞けよ。」
立原[は、はい。]
中也「自分達の恩人一人救えなくて何が仲間だ!何が組織だ!!この件なら俺が手前等の分の責任迄全部背負ってやる!!だから安心してぶち撒きやがれッ!」
立原[分かりました!ヘリ内の貨物倉庫に入っている爆弾を全投下しますッ!!]
中也は梶井の頬に付いた黒い煤を拭き取った。
中也「手前の異能力は自作爆弾のダメージを受けない。だから此爆弾のダメージは受けねェ。俺が火達磨になって死んだとしても手前は暖かな外気温度だけ感じてりゃいいんだ。」
中也「俺が焼け死んでまであっためたサウナの中で低体温症で死亡なんて言ったら許さねェからな。其れこそ俺は死に損だ。」
立原[幹部ッ!!今上空から地上に向けて研究室に有った爆弾全て投下しました!]
中也「あぁ。ご苦労だな。」
立原[もう上空から幹部の姿を確認できません!]
中也「………おい、立原ァ。」
立原[は、……はい?]
中也「俺を余り舐めんじゃ………ね、え。」
────ドガッァァァンッッッ!!!!!
先程爆弾が地上に到達し、鋭い閃光と強烈な爆発音と共に爆発した。
立原の携帯からは騒音と共にノイズ音が響き通話終了の文字が浮かんだ。
地上はまさに火の海というのに相応しい産物だった。
戦闘員1「立原さん……。中原幹部は………。」
立原[………死んだら……。死んだら、責任取れないじゃ、ないですか……。]
立原はヘリの中一人、声を押し殺して泣いていた。
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葵(プロフ) - 零奈さん» 気付いてくれてありがとうございます!変換ミスです…。また何かありましたらよろしくお願いします。 (2018年5月13日 7時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
零奈 - 責任転嫁、で「立花」くんがいるんですけど、「立原」くんじゃないんですか? (2018年5月12日 22時) (レス) id: 92c720ec2f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 鈴里風夢さん» ありがとうございます!ご指摘嬉しく思います<(_ _)>また何かありましたら遠慮なく教えて下さい(**) (2018年5月2日 17時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 祭鼓@harigaya makoさん» コメントありがとうございます(^^)はい!更新頑張ります!今後ともどうぞ宜しくお願い致します(T^T) (2018年5月2日 17時) (レス) id: 85af478746 (このIDを非表示/違反報告)
鈴里風夢(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!!あ、序章の方に第二章へリンク出来るようにURLを載せた方がいいかもしれません…余計な口出しでしたらすみません! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 1e78f4766c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんぎそーまっち | 作成日時:2018年5月1日 23時