死恐怖症【番外編】 ページ32
私の大好きな彼は死が怖い
もちろん私だってそうだし、みんな死が怖いのは同じだと思う。
ただ、彼は異常なまでに死というものに恐怖を覚えている。
夜、隣で寝ている彼は突然身体を起こす時がある
その時は決まって1人で不安を押し殺そうとしているのだ
『んっ…まふどうしたの…』
ま「あっ…ごめんA起こしちゃった…?なんでもないよ、ただちょっと目が覚めちゃっただけで…」
『うそ…震えてるよ』
彼は決まって嘘をつく。
私に心配させるのを迷惑だと思っているのだ。
ただ私は頼られたい。心配したい。
大好きだから、全てを受け止めたい。
『まふ…私って頼りない?』
彼を優しく、傷つけないように抱きしめながら聞いてみる。
ま「ちがっ…!そうじゃなくて…」
『んふふ…分かってるよ大丈夫。』
焦ったように答える彼はたまらなく愛おしい。
分かってる。人一倍優しい彼は人を頼ることを知らない。
抱きしめながら頭を撫でていると震えが治まってきた。
『付き合う前もこんなことあったなー』
ま「いっつもAに助けられてるね僕。かっこ悪い。」
『何言ってんの。まふは私のヒーローだよ。』
だからねまふ。私決めたよ。
悔いの残らない人生をまふと歩みたい。
死ぬ前にこんなことあったね、あんなことあったねって笑い合えるくらい。
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お久しぶりです。
更新遅くなってしまい、申し訳ありません。
もうすぐ完結となりますのでよかったら最後まで楽しんでいってください!
さきの
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あま - 天才ですか?天才か。好き(突然の告白 (2022年8月30日 23時) (レス) @page37 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年10月27日 15時) (レス) @page37 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
さきの(プロフ) - ネリネさん» 嬉しいです;;;;頑張ります!!! (2020年6月14日 22時) (レス) id: 22713d19aa (このIDを非表示/違反報告)
ネリネ(プロフ) - 面白いです!!頑張って下さい!!(わしの語彙力どこ行った?) (2020年6月14日 19時) (レス) id: 3dce6c1b23 (このIDを非表示/違反報告)
さきの(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2020年6月13日 18時) (レス) id: 22713d19aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきの | 作成日時:2020年6月11日 1時