Honey Milky Way【Ryohei.A】

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Side阿部


Aがそう言った瞬間、

俺が抱きしめていたAは

霧みたいに消えてしまった。


阿部「ｯA……」


泣かないって……。

お別れのときは泣かないって……。

そうAに言ったのに……。


阿部「Aｯ……」


人に言ったくせに

なんで自分が泣いてんだよ……。


俺ってダサいなぁｯ……。









大切な人が、いなくなったら……。

こんな気持ち、なんだね……。

A、めめ…………。

俺たちのとこに来てくれて……

ありがとう……。


Aのことが好きならAのこと、

応援しなきゃだもんね……。


A、めめと絶対に幸せになってね。





SideA


A「亮平ｯ、私も大好きだよｯ……」


そう私が言った瞬間抱きしめられていた

腕と温もりが無くなった。


そして目を開けると亮ちゃんがいなくて

辺り一面真っ白だった。


A「ｯ」


お別れする時は泣いちゃダメなのに……。


A「亮ｯ……ちゃんｯ……」


一度溢れた涙は止まることを知らなかった。


私……。こんなに亮ちゃんのこと

大好きだったんだ……。


こんなことなら……

出逢わなきゃよかった……。


いや、人間界に行かなきゃ……。

ちゃんと仕事をしておけば……。


蓮「A……」


いつの間にか蓮が後ろにいた。


私は慌てて涙を拭いた。


A「あ、蓮！どうしたの？

蓮もふっかたちにお別れちゃんと言った？」


蓮「……A。ごめんね」


A「え？」


蓮「ごめん。俺がちゃんと仕事しなかったから。

Aにも阿部ちゃんにも、つらい思いさせてごめん」


A「そんなことないよ！」


蓮「Aは、俺なんかより「おぉ、帰ってきたのか」」


声がした方を見るとお父様がいた。


A「お父様……」


父「さっそく式の準備だ」


「「え……」」


父「記憶が戻ったから帰ってきたんだろ。

言っただろ。認めると」

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