3 ページ5
台所に行けばそこにはもう紺炉がいた。
『紺炉〜、おはよ。ごめんね、遅くなっちゃって』
紺「お嬢、おはようございやす。大丈夫ですぜ、また若の仕業だろ?」
ハハッと笑いながら当たりをつく紺炉に私は何も言えない(笑)
紺「やっぱり若ですかい?」
お嬢が寝坊なんて滅多にないだろ、と紺炉
『えぇ、その通りですとも』
はぁ、とため息をつけば
紺「全く、若も懲りねぇなぁ」
と笑った。
紺炉は私の気持ちを知っている、だから紅の事は全て紺炉に相談する。まるで紺炉はお母さんだ
紺「で、今回はどうしたんで?」
朝餉の支度をしながら紺炉は私に聞いてきた
『いやぁ、なかなか離してもらえなくて…』
で、昨日は何時に帰ってきたのかと聞けば紺炉は苦笑いしながら「あまり怒んないでやってくだせぇ」と言ってきた
相当遅かったみたいだ
まぁ、紅のことだ。今に始まった事じゃないけど、飲んできた次の日が毎回アレでは私の身が持たん。ただでさえ、平常心を保つのに精一杯なのに…。
紺「お嬢は優しすぎるからなぁ」
『その言葉、そのまま紺炉にお返しするよ』
・
いつもありがとうねと紺炉に言った
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーの | 作成日時:2020年11月12日 0時