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台所に行けばそこにはもう紺炉がいた。


『紺炉〜、おはよ。ごめんね、遅くなっちゃって』


紺「お嬢、おはようございやす。大丈夫ですぜ、また若の仕業だろ?」


ハハッと笑いながら当たりをつく紺炉に私は何も言えない(笑)



紺「やっぱり若ですかい?」


お嬢が寝坊なんて滅多にないだろ、と紺炉


『えぇ、その通りですとも』



はぁ、とため息をつけば



紺「全く、若も懲りねぇなぁ」


と笑った。


紺炉は私の気持ちを知っている、だから紅の事は全て紺炉に相談する。まるで紺炉はお母さんだ



紺「で、今回はどうしたんで?」



朝餉の支度をしながら紺炉は私に聞いてきた


『いやぁ、なかなか離してもらえなくて…』

で、昨日は何時に帰ってきたのかと聞けば紺炉は苦笑いしながら「あまり怒んないでやってくだせぇ」と言ってきた

相当遅かったみたいだ

まぁ、紅のことだ。今に始まった事じゃないけど、飲んできた次の日が毎回アレでは私の身が持たん。ただでさえ、平常心を保つのに精一杯なのに…。



紺「お嬢は優しすぎるからなぁ」




『その言葉、そのまま紺炉にお返しするよ』







いつもありがとうねと紺炉に言った

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作者名:ゆーの | 作成日時:2020年11月12日 0時

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