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Aside
純香「Aさん」
「…なに？」
純香「逃げてください」
「えっ？逃げるってどこへ？」
純香「いつかこんなことがあろうかと、私との連絡用の携帯も用意しました」
純香がいつのまにかこんな計画を立てていたなんて
「どうしてそんなこと」
純香「私、Aさんには絶対に幸せになってほしい…！今のままではきっとあなたは幸せになれない。私聞いたんです…」
「何を…？」
純香「この前の縁談のお相手にAさんの存在を聞かれたらしいんです」
「え、私？」
純香「Aさんは知らないかもしれませんが、実は最近Aさんを表に出さなかったのは、毎回の縁談でお相手がAさんを気に入ってしまうからみたいなんです」
「そんな、」
純香「まあ言われてしまえばそうなるのも当たり前なんですよ。Aさんほど美しい方いませんもん」
「そんなこと…」
純香「ありますからね？それでついに奥様、この前の方にAさんがもうじき結婚すると言ってしまったそうなんです」
「え、もう言ってしまったの！？」
純香「はい、だからそれがウソにならないように生き急いでいるんです」
「そういうことなのね」
考えに理解はできないけれど、何が起きているのかはわかってきた
それに、と純香が付け加える
純香「奥様のご用意した結婚相手の会社、もう時期倒産するらしいんです」
「倒産…」
純香「噂じゃなくてちゃんと入手した情報です」
「純香、あなた本当いつのまに…」
純香「私のこと舐められては困りますよ。Aさんのためならなんでもします」
奥様たちにはどこへ行ったか絶対にバラさないと純香は言う
純香「後の処理は私にお任せください。Aさんの幸せが私の幸せです。私のためにも、逃げてください」
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作者名：こばち | 作成日時：2024年2月13日 0時
