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Aside
母「このドレス、綺麗にしておきなさいね。明日はK会社の方とお見合いなんだから」
明日は姉がお見合いをする日だそうだ
会社の後継を決めなければならない
後継者となるのはやはり私ではなく姉やその結婚相手、そして間に生まれる子どもなのだろう
これまで父が積み上げてきたこの会社を、実はえも言えぬような性格の人が継いでいくなんて、父は知らない
私は特に権力が欲しいだとか、会社を引っ張っていくという立場に対してそこまで欲はないが、継母の勝手で物事が進んでいくのだと考えると悔しい
姉「K会社って、あの綺麗な方よね!?」
母「そうよ!明日のために顔のメンテナンスはできてるかしら?」
姉「もちろんよ!」
〜〜〜〜〜〜
「お飲み物失礼致します。お熱いのでお気をつけ下さい」
今日もいつものようにおもてなしをして私はその場を去る
その場にいる権利すら貰えてないから…
・・・・
K「今ここに飲み物を運んできた方はどなたですか?」
母「え…?あの子のことでしょうか?」
K「ええ。何と美しい…!彼女にもう一度会わせてくれ!」
母「申し訳無いですが、彼女は「いやいや!」」
K「あんなに綺麗な方、このままにしてはいけませんよ!今すぐにでも華を持たせるべきだ」
母「私の娘はどうなるのですか」
K「きっといい方がいますよ。私は彼女を息子の嫁として迎え入れたい」
母「破談にさせてください。この件そのものを無かったことにしましょう。お帰りください」
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作者名:こばち | 作成日時:2024年2月13日 0時