9話 ページ10
・赤也side
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次の日。
俺たちテニス部Ｒ陣は部活を終え、
校舎に向かっていた。
すると、Aが俺の横を通り過ぎたと思ったら、
幸村部長に抱きついていた。
…は？どういうことだ？
俺はその場で固まってしまった。
俺だけじゃない。
他のＲ陣も驚きの表情をしてその場で立ち止まっていた。
幸「わっ…」
『精市先輩！おはようございます！』
幸「Aか。おはよう。」
丸「えっ、何何。どういうことだよい。
お前、確か赤也の…。」
幸「ふふっ、この子は俺の彼女だよ。」
切「は？何言ってんだよ……」
俺は思いっきり2人を睨んでしまっていた。
『？赤也くん…？どうしたの？』
切「俺は…俺は…！！」
俺は走り出していた。
『えっ！ちょ！赤也くん！？』
後ろでAが俺の事呼んでいるが、
耳も傾けずひたすらに走った。
しばらく屋上で頭を冷やした俺は教室に戻った。
教室に入ればAが友達と楽しそうに話す姿が見えた。
いつもなら話しかけに行くが今はそれどころではない。
俺は自分の席に座ろうとしたが…。
『あっ！赤也くん！』
…あいつがこっちに来た。
『ちょっと！朝急に走って行って。
どうしちゃったの？大丈夫？』
切「大丈夫…。」
『本当に…？でも…。』
切「大丈夫だって言ってんだろ！？」
俺は怒鳴りながら、キッとAを睨むとAの目が潤んだ。
あっやばい…。と思ったが口から出てしまった言葉は取り戻せない。
『もう！何なの！？私、赤也くんが考えてることよくわかんないよ！！』
と言ってAは友達の所に戻っていってしまった。
やってしまった…。
本当はこんな事言う気なかったのに…。
あーあ。どうしちまったんだ俺…。
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続く (更新停止中)
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作者名：紅 葉 | 作成日時：2018年8月10日 22時
