お花が似合う君。【テニプリ】 (ページ9)

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8話ページ9

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昼休み

『うぅ…。怖いなあ。』

こんなに屋上の扉を開けるのが嫌だと思ったのは初めてだ。

ガチャ

思い扉を開けAは屋上に入った。

幸「Aさん、来てくれたんだね。嬉しいよ。
ところで、今日何かあったの？
様子が変だったけど。俺何かしたかな？」

『…幸村先輩は何もしてないです。』

幸「じゃあ、何で…」

『…その、幸村先輩、好きな人？
彼女さんいますよね…？』

幸「…え？」

幸村は目を見開きとても驚いた表情をした。

幸「俺、彼女なんて今はいないけど…。」

『えっ、でもでも、この間すごく髪が長くて美人な方と楽しそうにお話されてましたよね？』

幸「髪の長い女性…？
あぁ。彼女は委員会の委員長だよ。
委員会のことについて話してたんだ。」

Aはそんなことで勘違いしてしまったんだと。
無償に恥ずかしくなってきた。

『でっでもでも！このお花！ブーゲンビリアの花言葉って…。
…あれ？こんなお花、横にあったっけ。』

ブーゲンビリアの隣にはまた新しく別のお花が植えられていた。

幸「ふふ。気づいたかい？新しく植えたんだ。
この花。なんて言うか知ってるかい？」

Aは静かに首を横に振った。

幸「この花はタムラソウというんだ。
この2つの花は君のために植えたんだよ。」

『え？私のため？』

幸「そう。
…このタムラソウの花言葉はね。
あなただけが好き、だよ。」

『え？』

幸「ブーゲンビリアの花言葉も調べてくれたみたいだね。
この2つの花はAさんへのプレゼント、みたいな感じかな。」

と言って幸村はまっすぐAのことを見つめた。

幸「つまり、俺は君のことが好きだ。
付き合ってくれないかな？」

『もちろんです…！！私なんかで良ければ！！』

幸「ふふっ、君じゃないとダメなんだ、A。」

『はいっ！！私も大好きです！精市先輩！』

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