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今日も私は朝学校に来て真っ先に行く場所、校舎の屋上の扉を押し開けて屋上に入る。
そして真っ先にたくさんのお花達が咲く花壇に向かってお花を眺める。
今日も綺麗だなあ、としばらく見とれていた。
そろそろか…。
腕時計で時間を確認し、タンク裏にひっそりと座って花壇の方に視線を向けた。
そこでギィ…と音を立てて屋上の扉が開かれる。
…来た。
この青空とお花を見るために毎朝屋上に来ていたが私にはもう一つ。
最近できた目的があるのだ。
屋上に入ってきた"彼女"を眺めてまたもやうっとりとする。
＿＿＿そう、私の最近できた目的。
それは今屋上に入ってきた"彼女"を眺めること。
花壇の前に立つお花が似合う"彼女"。
毎朝ホームルームギリギリの時間に花壇のお花の水やりのため屋上に来ていた。
白くて透き通るような肌、綺麗な藍色の髪の毛、整った顔立ち、儚げなその容姿がとても魅力的だった。
本当は花壇の近くでお花を見つつ"彼女"と言葉を交わしたい。
だが私には華麗すぎる"彼女"に話しかける勇気もなく、こうやって物陰から見守ることしか出来ないのだ。
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作者名：紅 葉 | 作成日時：2018年8月10日 22時
