寂しさ ページ10
『ふう〜ごちそうさまでした！』
｢いいえ〜！じゃあ、私そろそろ行くからね！戸締り用心よ！｣
『はーい』
｢行ってらっしゃーい｣
ﾊﾞﾀｯ
…行ってしまわれた。。よし。部屋に戻ろ。
あ、その前に食料調達……あ、財布… はあ。母さんに連絡しよ
rrr rrr rrr rrr rr
｢はあーいもしもしー？｣
『あ、母さん？ごめんさっそくだけどお金が…』
｢何に使ったの！｣
『くそチャニョ…あ、お、落としちゃった…』
｢どんだけおっちょこちょいなの〜、じゃあ口座に振り込んどくから。｣
『ありがと〜泣』
愛してるわ、マイ マザー
『じゃあ、仕事がんばってね』
｢あんたも病気とかしないようにね！｣
『はーい。』
｢受験とかそーゆーのもちゃんと相談してよ？｣
『わかった。』
ふう、とりあえずひと段落ついた。
そろそろバイトしなきゃな〜 ここら辺は結構いい所あるんだよね〜 探そ 明日。笑
それよりも今はこの荷物だよね笑 ノートパソコン、ゲーム、服。とか結構入ってるんだよね〜パンパンに笑
ﾄﾝﾄﾝ
あれ、あいつが扉をたたいてる。まあ無視よね
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
しつこ…
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
こわ
ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ
『あーー！！もう、なに？！』
｢あはっ入っていい？｣
『なんで』
｢ひま｣
『友達とあそんできなさいよ。アウトドア派でしょ、あんたは』
｢チャニョル｣
『は？』
｢チャニョルってよんでよ、昔みたいに｣
この期に及んで昔のことを思い出させるか、この鬼は笑
『呼ぶ用ができたらね』
｢なあA｣
『なによ』
｢お前って一人っ子？だったよな？｣
なんだ。あんただって私のこと名前で呼ばないじゃん
『そーよ』
｢寂しくなかった？｣
『なんで？』
｢なんとなく｣
『全然』
｢…そうか｣
ひとり遊びは基本慣れてるし、むしろひとりは好きなぐらいだけど。
『…チャニョルは？ユラさんいるじゃない』
｢あ〜、まあ、あんま話せなかった｣
…結構仲いいイメージだったけど
『そうなの、』
気の利いた言葉が出ない。いまどんな言葉をこいつにかければいいの？
ひどい言葉でも浴びせてやろうか…
無理だ
取り敢えずチャニョルがチャニョルにとって寂しい環境にいることは分かった。私はひとりが好きだけどこいつはあんま好きじゃないらしい。
やっぱ人の感じ方って違うな〜
｢なあ。俺もこの部屋に住みたい｣
『…あ、は？』
｢だめ？｣
だめでしょ……
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作者名：ないろん | 作成日時：2017年9月10日 18時
