狂人 ページ8
やばい。やばいわこいつ。
私が思っていた以上にやばかった。
『はあ、はあ、はあ、…はあ。』
ﾋﾞｼｬﾊﾞｼｬｧ
もう服はびしょ濡れで最悪。
絞れば水がドバーッと出てくる。
寒い。とりあえず寒い。
こいつはこいつで
｢お前のせいで顔泣き腫れた｣
し！る！か！！っつーーーの！！！
『泣きたいのこっちね』
｢ははっ｣
『あんた彼女できたことないでしょ』
｢あ、あああるよ！！お前はどうなんだよ！｣
『無いわけないでしょ』
｢黙れ…はは｣
なんでこんな清々しい顔してんのよ、うざいわね、覚えときなさいよ
｢帰ろーぜ｣
___
__
_
『うわぁぁぁぁぁん！！無くなっちゃっだあ』
｢ほら、泣くなって！これ、あげるから！｣
『…ぼろぼろ』
｢いいじゃないか！！お気に入りのおもちゃなんだぞ！！｣
『うん…ありがとう』
｢だからもう探すな。手が汚れるぞ｣
『…うん』
｢帰ろーぜ｣
___
__
_
はっ 何か変なもの思い出した
こいつとの思い出は汚いもので充分だ
｢おい｣
『なに』
｢鍵は？｣
『は？無いわよ』
｢お前元から持ってねーの？｣
『今日来たばっかだし』
｢…｣
『頂戴よ、』
｢…｣
『ねえ！』
｢お前の真似｣
うっざ とことんうっざ
｢はい。｣
ちょんと置かれた可愛いキーホルダーのついた鍵。
『なんこれ』
｢やるよ｣
『財布の代わりだなんていわないわよね？やめてよ』
｢ははっ｣
『その笑い方やめて』
｢なんでだよ〜 ハッピーウイルスｩ〜キラーーー☆｣
この瞬間とんでもない寒気と鳥肌がやまなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ないろん | 作成日時：2017年9月10日 18時
