CHAPTER2:可哀想 - You side - ページ4
黒いコートに身を包み
蜂蜜のような髪色と
血のように赤い瞳が俺を見下す
「…はは、」
乾いた笑いが
犬みたく地面に座り込む俺への軽蔑からか
それとも優越感からか、その両方からかは定かでは無い
ただ、恍惚と笑っている
「オレたちはお前が欲しい。
それは身体も心も、余すことなく全てだ」
長く細い指が、いつの間にか付けられていた首輪を弾いた
鈴がチリンと鳴る
これじゃあまるで
『ふざけんな…俺はペットじゃねえ』
また、くつくつと笑う目の前の男
「なら人として死ぬか、犬として生きるか。
どちらかを選べ、どちらかだ」
後頭部に何かが押し付けられ
カチャ、と音が鳴った
見なくても分かる
これは────────────
『ヒュッ、』
死ぬのはごめんだ
かといって
ペットとして扱われるのもごめんだ
「…二度と戻れないくらいに愛してやれるのに」
耳を舐めるような、ねっとりとした口調
思わず自分の知らない声が出そうになる
「約束しよう。
死ぬまで面倒見ててやる。
その代わり、俺たちに媚びを売れ」
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みどやつ - 好きやぁ… (2月11日 6時) (レス) @page15 id: 46fb34583d (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - 通りすがりの一般人さん» 通りすがりの一般人さん、コメントありがとうございます!出会えてとても嬉しいです😆まだまだお楽しみいただけたら幸いです! (12月15日 21時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - そこらへんの草さん» そこらへんの草さん、コメントありがとうございます!これからも妄想の高みを目指して頑張りますね! (12月15日 21時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの一般人 - 寝れなくて占ツク徘徊してたら神作品を見つけてしまった、、、とりあえず神棚に飾っときますね(?) (12月4日 1時) (レス) @page10 id: 3abe2dada4 (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - ワァ…ァ何だこの作品、、最高すぎるだろ、、。更新頑張ってください! (12月3日 22時) (レス) @page10 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバき犬 | 作成日時:2023年11月30日 21時