【男主】ヤバい幹部に飼われた話【d!】

CHAPTER４：嫌悪 - nisn side - ページ15

この高揚感が恋だと勘違いするくらいには

俺はこいつに取り憑かれている


本当は単なる支配欲であり、ひどい優越感であり

一般的ではない、歪んだ感情であることは分かっていた



騒ぎ立てる駄犬をねじ伏せるヨロコビ





「でもさ、外に出したら君は

騒ぎ立てれば言うことを聞いてくれると思っちゃうでしょ？」




『あが…っ、』





首輪を着けるように、首を絞める






「だから許す訳にはいかないんだ。分かってくれる？」







聞こえていない


独り言である




支配欲といえば、間違いなくそうだ


優越感といえば、間違いなくそうだ


歪んだ感情とはいえ



この感情の正体を未だ知らない





段々と弱くなる抵抗に


慌てて手を離した






「ご、ごめ…」







外に出さないのも


外を知った時、俺より世界が魅力的だと知ってしまったら


君が離れるのが嫌で

目移りして欲しくなくて






『サイッテーだ…おまえら、みんな……』







それでも、
君に嫌われたくなかった

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