CHAPTER４：疑惑 - side You - ページ15
しばらくして
紅茶が出来上がった
私はそれを注意深く見ている
色味も異常なし、か
…しかし、疑惑は止まることをしらない
ならば味は…？
その時、オスマンが迷うことなく
ティーカップを手に取った
同じ茶葉を使って
うちの使用人が入れた紅茶を
恍惚の表情で飲み干していく
「あー…うまあ……飲まへんの？」
特に毒は入ってないということか？
ただ、使用人に手を出していたら？
ティーパックにサインが書いてあって
私のお茶と彼のお茶に細工がしてあって…
いや、見たところそんなものは無さそうだ
父親の代からの使用人に限ってそんなこと……
「客が出した土産を嗜まんと、礼儀は良くないなあ」
うるさいな、お前のせいだろう
まだまだ疑惑は残るが
時間が経った今でも
彼はピンピンしている
『ありがたく…頂きます』
綺麗な赤の液体が
ひどく恐ろしい
『…っ、』
一口含む
舌が、ヒリヒリした
『っ……やはり、』
思わず床に吐き出す
これは──────
"神経毒"
致死量ではないが
普通、手足の痺れなど症状が出てもおかしくないのに
オスマンの前に置かれた空のティーカップ
『なぜ…』
そこで彼ははじめて
心底楽しそうな笑顔を見せた
「あー、おもろい」
CHAPTER４：銃口 - side You -→←CHAPTER４：紅茶 - side You -
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アイホートの雛 - ｱ…（絶命）墓の建設は頼みました…神作品見つけちゃったよ、どうしよう。死ぬ (12月4日 14時) (
レス) @page24 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - うわ好き(絶命寸前)めちゃめちゃ好きな作品みっけたわ。更新頑張ってください！ (12月3日 22時) (レス) id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - きれいな五百円さん» きれいな五百円さん、コメントありがとうございます！頑張って更新します！ (12月3日 20時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
きれいな五百円(プロフ) - 好きです！！更新頑張ってください (12月3日 8時) (レス) @page19 id: ccc64cf854 (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - はなまるさんかくさん» はなまるさんかくさん、ありがとうございます！頑張ります！ (12月1日 20時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シバき犬 | 作成日時：2023年11月29日 7時
