CHAPTER４：紅茶 - side You - ページ14
二人きりでお茶をしたいと言うものだから
何をされるかと身構えていたのに
「これ美味いで、ほら」
差し出されたクッキーを頬張る
小麦の甘さとチョコレートの苦味が
絶妙なバランスをもち、口の中でほろほろと崩れた
目の前のオスマン外交官は
その様子を貼り付けたような笑顔で眺めている
『…ホントだ』
「お前には敵わん、お手上げや。
だからせめてもっと美味しいお茶とかお菓子紹介しようかなって。
前回ぜんぜんお茶できひんかったし。」
口角は優しい弧を描く
しかし、その奥の深い緑の瞳は優しくない
なるほど…大方予想はつく
まあ、注意深く様子見だけでもしておこう
「良かったらこれ、俺の好きな紅茶の葉」
荷物から取り出したのは
封をされた一見フツウのティーパック
封をされているとはいえ
安全でないとは限らない
「なあんも入ってへんわ、怖いなあ」
疑い合って、キリがなく
言わば懐の探り合い
『そんなそんな。疑っていませんよ。ただ───
すごい手のひら返しだなあ、と』
眼光が鋭く光る
使用人はポットを持ってきて
ティーパックが入ったカップに注いだ
紅茶の良い香りが部屋いっぱいに広がる
匂いに異常はない
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アイホートの雛 - ｱ…（絶命）墓の建設は頼みました…神作品見つけちゃったよ、どうしよう。死ぬ (12月4日 14時) (
レス) @page24 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
そこらへんの草 - うわ好き(絶命寸前)めちゃめちゃ好きな作品みっけたわ。更新頑張ってください！ (12月3日 22時) (レス) id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - きれいな五百円さん» きれいな五百円さん、コメントありがとうございます！頑張って更新します！ (12月3日 20時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
きれいな五百円(プロフ) - 好きです！！更新頑張ってください (12月3日 8時) (レス) @page19 id: ccc64cf854 (このIDを非表示/違反報告)
シバき犬(プロフ) - はなまるさんかくさん» はなまるさんかくさん、ありがとうございます！頑張ります！ (12月1日 20時) (レス) id: 9f1e1013fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シバき犬 | 作成日時：2023年11月29日 7時
