東方混合録〜幻想入り〜 (ページ2)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:362 hit

1人目:来栖薫ページ2

薫side

僕はいつも通り朝起きていつも通り学校へ行く…はずだったんだけど…

薫「…どこ？ここ…」

気づくと僕はどこか、森の中にいた。辺りを見渡しても見えるのは木々ばかり…周りに人の気配はない…。

薫「そういえば、ここに来る前に何か変な感覚があったような…」

そう、僕は学校に通学途中足元が妙に不安定だった。それに気づいた瞬間に

薫「まさか、それが…いや確定でそれが原因かな、とにかく人がいる所に移動しよ」

しばらく歩くとさっきの森よりだいぶ明るい所に出た。こんなに広い森なのになんでかは分からないけど不思議と怖い感じはないんだよね。さらに歩くと大きな神社が見えた。

薫「もしかしたらここに誰か…あの、誰かいませんか！」
？「ん？あ、はーい」

よかった、人いた。出てきたのは黒髪に赤い大きなリボンをつけて赤と白を基調とした服で僕と同じくらいの女の子だった。

？「貴女、ここでは見ない顔ね」
薫「えっと、突然すみません…ここはどこなんですか？」
？「えっ？あんたここがどこだか分からないの？」
「はい…」

困ったように笑うと相手は考えこんだ。

？「なるほど、あんたも(・)【外から】来たってことね」
「外？」
？「ええ、ここはあんたのいた場所とは違う幻想郷っていう所なの」
「それじゃあここは僕のいた場所とは違うんですね」
「そういうこと、そういえば名前まだだったわね…私は『博麗霊夢』ここ、博麗神社の巫女よ」
薫「僕は来栖薫…薫でいいですよ、霊夢さん」
霊「霊夢でいいわよ、敬語もはずして」
薫「じゃあ、霊夢…気になった事があるんだけどさっき「あんたも」って言ってたよね、もしかして僕以外にも」
霊「察しがいいわね、その通りよ…少しこっちで問題が発生して色々な世界から薫みたいなのが来てるの」

どうやら僕だけではなく他にも別の場所から幻想郷に来た人がいるみたいだ。

そして、ここから始まった。僕の、いや僕らの新しい生活が。