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慎太郎に見送られ、帰り道を歩く
「車じゃないんだ?」
手を繋いで、樹くんのゴツゴツした手を感じる
樹「うん。Aちゃんと少しでも一緒に居たいし。」
ニッと笑ってまた前を向く樹くん
「一緒に住んでるんだから。笑」
少し笑いながら言うと手を離してピタッと樹くんは止まった
「どしたの?」
樹くんに尋ねると、悲しい顔をした
樹「俺も前まではそうだった… Aちゃんと暮らしてるからずっと一緒にいれるって。」
樹「でも、出てって… 」
樹「当たり前にいると思ってた人がいなくなって…」
樹くんは言葉をつまらせながら一生懸命話してくれてる
樹「当たり前は当たり前じゃないんだよ… こーやってさ、一緒に歩けてるのも、手ぇ繋げてんのも、当たり前じゃない。」
樹くんは私を思いっきり抱きしめた
樹「嫌だけど、さゆなに俺は教えてもらった。1日1日が大切な日だってこと。」
「樹くん…」
樹「帰ろ。」
握り直された手は、指が絡まった繋ぎ方だった
樹「ただいま〜」
鍵をあけるなり、すぐ入っていった樹くん
私が入る前に扉は閉められた
「えっ!?入れてよ!!?」
びっくりして、扉をあけると
樹「おかえりっ!!」
みゅうを抱えて樹くんが出迎えてくれた
「んふふっ。 ただいま!」
みゅうを抱えておかえりの甘い口付けをかわした
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すー - 感動しました!続編が見てみたいです! (2019年1月14日 10時) (レス) id: 55a1e1089b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 感動。・゜・(ノД`)・゜・。 (2017年5月23日 16時) (レス) id: 9b29f9a6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:聖夜 | 作成日時:2017年3月22日 22時