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ページ18

「俺に彼女…?なんでそんな話になった?」
「前に、スマホを見て微笑まれている所を目撃して…すみません、勝手に憶測してしまって」
「あぁ、あれね」


セリーさんはcptさんに警察業務をこなす為にカフェMASKから引っ張られていった。
昼食を取りに来たもんどさんだけが店に残る事となり、先程行われていた会話の発端を話した所を、もんどさんは自分のスマホを見つめた。
数度操作するなり、そのスマホの画面を私に見せてくれる。
小さなスマホの画面には、ベストショットと言えるような画角でベットに眠る猫と犬が愛くるしい姿が映っていた。


「はっ…か、可愛いっ…!?」
「多分その時、家で飼ってる犬や猫を見てた。警察の仕事忙しいから、知り合いやハウスキーパーの人に、面倒見てもらってるんだけど…1日最低5枚は送って貰うようにしてるから、休憩の時に見てるの」


犬と猫の写真を見るなり、マスク越しでももんどさんがふわりと太陽のような温かみのある微笑みに変わったのが分かる。
本当に家族を大切にして、大好きだからこそ洩れた笑み。
普段、クールな表情を浮かべているもんどさんだからこそ、意外性がある。…これが、ギャップ萌えというものですか。


「会えないのは寂しいですね…」
「うん。寂しい…でも、元気にしてるならいいかな。俺がいなくても、代わりの人いるし」
「…きっと、犬・猫さんも家族のもんどさんに会えなくて寂しがってると思いますよ」
「…そうだと、いいな」


もんどさんは犯罪で溢れ返っているロスサントス警察の署長という立場上、どうしても家に帰る頻度は少なくなるのだろう。だからこそ、こうして写真を見て、会って、少しでも癒しを補給しているのかもしれない。

お互い、会いたいだろうに…何だか、切ない気持ちにもなってしまう。
素敵な関係なのに、会えないなんて…とても悲しい。


「あっ」


ふと思い付き、慌ててラテアート用の道具を取り出す。
その間にも、もんどさんは本日分の犬と猫の写真を見て、心が癒されながらも何処か切なげな瞳でスマホの画面を見ていた。
少し時間が経ち、もんどさんが食事を終えた時にそれは出来た。


「うーん…」


もんどさんの猫さんを3Dラテアートで作ろうと思ったのだが中々上手くいかず。猫にはなったがもんどさんの猫とは少し分かりにくい見た目である。
もうちょっと似てたら、堂々と出せたんだけどなぁ…と肩をがっくし落としていると、ふと真後ろから声がした。

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堅香子(プロフ) - 文才とてぇてぇが溢れてていっぱいすき (5月3日 19時) (レス) @page22 id: 3ee8fa3e36 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 表現が丁寧で想像もしやすくてドキドキしながら読みました。更新楽しみにしています。 (3月21日 17時) (レス) @page15 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - 本編も大好きです。番外編も本編とはまたちがった面白さが見られそうで、これから誰が登場するのか、どのような物語を紡いでいくのかとても楽しみです! (3月9日 0時) (レス) id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こりん | 作成日時:2024年3月9日 0時

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