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「極度のストレスか精神的疲弊で倒れたみたい。一応…身体は大丈夫かな。少ししたら、起きると思うよ。あの葛葉が倒れるなんて珍し過ぎて吃驚しちゃった」
「ありがとうございます。叶さん」
「うぅん。ここまで着いてきてくれてありがとね、月島さん。…ふふ、葛葉がちょっと羨ましいや」
「えっ？」
叶が営む小さな個人病院の出入口には『本日の診察は終了しました』というプレートが掲げられていた。
院内奥にある病室。清潔感のある純白のベッドの傍らで叶は足を組み換え、心配そうに葛葉を見つめていた月島を見据えた。
腹心を探るような目付きに、ビクリと肩を揺らす。だが、すぐに視線を和らげた叶に安堵し、ふぅと息を吐き出した。
「葛葉をこんなに心配してくれる人がいるなんて」
「叶さんにもいるでしょ…？」
「いるのかな。…まだ分からないや。…あ、うるかさんが葛葉を回収しにくるみたい。どうする、月島さん」
「あ、俺は…帰ります。葛葉さんをお肉の組が回収してくれるなら、もう大丈夫だと思いますし。叶さん、ありがとうございました」
礼儀正しく、深々とお辞儀をする月島。ディーラーをこなしている為か、ラフな格好でも様になっている姿に誠実さを感じながらも、手を振って見送る。
「やっぱり、葛葉が羨ましいや」
「何処が」
「おはよう。調子は…あんま良くなさそうだね。はい、水」
「…サンキュ」
白雪のような肌から垂れる汗。その分の水を補給する為に叶は葛葉にペットボトルの水を渡す。受け取った彼はキャップを捻り、水を喉へ押し込んだ。
「…僕にそろそろ話してくれてもいいんじゃない？ずっと、何を隠しているの？月島さんはなぁんか知ってるように見えるんだよねー…白市民を拷問する程、僕の頭のネジ外れてないから聞けないけど」
「…叶」
「ん？」
「もし、明日世界が終わるとしたら何がしたい？」
「え、何その質問。…別に何も？多分いつもと変わらないと思う。いつもと同じ事をして、世界の終わりを見届けるかな」
「そっか。俺は…何も出来ないと思う。ただ、世界が終わる姿を見てるだけ。だから隠してる訳じゃない」
意味不明なんだけどと茶化して和ませられる雰囲気では無い。
彼の質問の意味も分からず、全く汲み取れない。
ここまで対話が難しいと思ったのは初めてだった。
「…僕は、頼りない？」
「この世界で1番信頼出来る奴だよ、叶は」
ほらまた、話は噛み合わない。
葛葉、今の君は…何処を見ているの？
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夢打刻 - 🐹さんが出てくる話少ないので嬉しいです…！！ (3月24日 9時) (
レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 今日初めて見て追いついてしまいました。kzhがめちゃくちゃかっこよくてどうなるのか幸せになってほしいと願いながらまた楽しみにしてます。 (3月21日 22時) (レス) @page41 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - もう最高です更新毎回楽しみにしております…！！kzhがちょこちょこ出てくるものの詳細が出てないの気になりすぎて夜しか眠れません…大好きです…更新疲れるかもしれませんが…頑張ってくださいずっと応援しております！！！！ (3月9日 23時) (レス) @page29 id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すてきなお話で、いつも更新を楽しみにしています。ちょこちょこ登場しているkzhが気になります！これからもだれか参戦するのかな？どんなお話になるのかなと楽しみにしています。 (3月9日 1時) (レス) @page29 id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 実はもんど署長の参戦、もしくは絡み期待しちゃってるのですがご予定ありますか...？いつも楽しく読ませていただいてます！ (3月9日 0時) (レス) id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年2月18日 17時
