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｢つーかなんで、あの時手錠持ってたの？｣
｢えっと…セリーさんが、何かあった時ように持っとけって言われて…｣
「ローレン対策か…それでセリーとは仲直り出来たの？」
「はい。あの後、なるせさんと一緒に謝りに来てくれて…無事に仲直り出来ました」
微睡みに誘われる午後3時。洒落た空間を音で彩るBGMの中、とろとろとした半熟の卵でケチャップライスを包み込む。グラスにはメロンソーダを注ぎ、御盆にナプキンとスプーンを置くと品を提供した。
「御注文のおむらいすです」
子供のように目を輝かせてながら、手を合わせる。
「頂きます」と礼儀正しい作法をこなしてからスプーンでおむらいすを掬い、口許へ運ぶだるまさん。あーんと口の中へ運ばれているも、寸前でぴたりと止める。
「そういや、俺まだAに無茶ぶりした事ないな」
「しないで貰えると助かるんですが」
スプーンを一旦置き、思案を巡らし始めただるまさん。冷めますよと声を掛けるも、無茶ぶりがしたいらしく「ちょっと待って！」と密度の高い声で断られてしまった。
ぴこんと頭に電球が灯り、ギャング並の悪い笑顔を浮かべるだるまさん。嫌な予感がして、キッチンに戻ろうとするも逃げる事は出来なかった。
「"萌え萌えきゅん"してよ」
「…」
「ありさかはやってたけどな」
「指名表に名前載ってないんですが」
「美味しくなる魔法掛けてよ。お金はちゃんと出すし！」
だるまさんが1歩も引かないモードになってしまい、頭を抱えながら仕方なく、カウンターから出る。
けれど、"萌え萌えきゅん"だなんてやった事が無くて。
人生でするとは思っていなかったので、どうするか頭の中でぐるぐると考えていると____いつの間にか解けていたブーツの靴紐をもう片方の足で思いっきり踏んでしまった。
「わっ！？」
転んで身体が傾いた瞬間に神かがった反射神経で椅子から勢いよく立ち上がっただるまさんの手が此方に向かっていた。故にぶつかるように私達は地面へ倒れ込んでいく。
「あっぶねー…！」
「あ、ありがとうございます…」
だるまさんが咄嗟に腰に腕を回し、地面すれすれで持ち上げてくれたお陰でぶつかる事は無かった。互いに安堵を息を吐き出した直後、からんからんと入店を知らせる鐘の音が鳴った。
「Aサン！会いに来ました！……ハ？」
「A、おむらいす……は？」
それは事情を知らない第三者が見れば、だるまさんに押し倒されているような構図だった。
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夢打刻 - 🐹さんが出てくる話少ないので嬉しいです…！！ (3月24日 9時) (
レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 今日初めて見て追いついてしまいました。kzhがめちゃくちゃかっこよくてどうなるのか幸せになってほしいと願いながらまた楽しみにしてます。 (3月21日 22時) (レス) @page41 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - もう最高です更新毎回楽しみにしております…！！kzhがちょこちょこ出てくるものの詳細が出てないの気になりすぎて夜しか眠れません…大好きです…更新疲れるかもしれませんが…頑張ってくださいずっと応援しております！！！！ (3月9日 23時) (レス) @page29 id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すてきなお話で、いつも更新を楽しみにしています。ちょこちょこ登場しているkzhが気になります！これからもだれか参戦するのかな？どんなお話になるのかなと楽しみにしています。 (3月9日 1時) (レス) @page29 id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 実はもんど署長の参戦、もしくは絡み期待しちゃってるのですがご予定ありますか...？いつも楽しく読ませていただいてます！ (3月9日 0時) (レス) id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年2月18日 17時
