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｢A、お前まじで天才よ！！｣
だるまさんだけは、それがグレネードではなく閃光弾だと分かっていた。
栓を抜き、上へ投げればすぐさま目が眩んでしまう程の強烈な光に当たりが包まれる。
目を瞑っている合間にも社用バイクからくすねていた発煙筒を手探りで使用する。
地面に転がそうとするも先に腰へ腕が回った。
___________
Aの大胆な賭けに吃驚しつつも、目を閉じた瞬間にはもう駆け出していた。彼女の手を引き、腕に抱えるとすぐさま疾駆する。
まさか、Aが手錠の鍵を持っているとは思わなかったがストレージ上の受け渡しであり、しかも使用するを選んでいた為か、俺の手錠が外れている事をカミト達は気付いていなかった。
身が自由になれば、こっちのものだ。
人数不利は圧倒的だが、Aがあれだけの身体を張ってくれたのだ。次は、俺が命ぐらい張らないと割に合わない。
｢ふふ、本当に天才だね！Aさんって！｣
｢めっ…さん！？｣
倉庫から離れ、廃れた建物が並ぶ地区へ足を踏み入れた途端、無意識に背後から飛んできた蹴りを避けていた。数度、蹴りをいなして、隙を見せた瞬間に彼女の太ももに付けられたホルスターから銃を頂戴。銃への視線誘導を成功させ、心の中で謝りながらも蹴りを放ち、身体がよろけた所を拘束した。
｢なぁんで、めっさんなのかなぁ？｣
｢ごめんね？めと、Aさん守らなきゃって咄嗟に思って、駆け出してて…そしたら、だるさんに手を引かれてびっくりしたよ｣
｢成程、めっさんの善意が俺らにとっての悪手になってくれちゃったわけね｣
だとすれば、Aはまだあの倉庫の中にいる。
既に倉庫から出ていた為、まだ中は混乱している。しかも発煙筒の煙が建物内に立ち込めているせいか、視界が悪くなっていた。Aが外に出てくれていたらいいのだが…そう簡単に逃がしてはくれないメンバーが彼処には揃っている。
｢めっさん、静かにしてくれたら気絶はしないけど｣
｢銃突き付けられたらねぇ…？｣
めとの腰にぶら下がっていた手錠を拝借し、彼女を廃屋の壁に取り付けられたパイプに繋ぐ。同じく拝借した銃と無線機を持ち、隠密行動をしながら倉庫付近へと戻る。
｢まっず…流石にこれまずいな、おい。…ん？｣
倉庫内で銃を手に持ち、此方を警戒するように陣容するLastXmasメンバー。その奥に、見えづらいが…カミトに口許を手で塞がれて、拘束されているAがいた。
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夢打刻 - 🐹さんが出てくる話少ないので嬉しいです…！！ (3月24日 9時) (
レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 今日初めて見て追いついてしまいました。kzhがめちゃくちゃかっこよくてどうなるのか幸せになってほしいと願いながらまた楽しみにしてます。 (3月21日 22時) (レス) @page41 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - もう最高です更新毎回楽しみにしております…！！kzhがちょこちょこ出てくるものの詳細が出てないの気になりすぎて夜しか眠れません…大好きです…更新疲れるかもしれませんが…頑張ってくださいずっと応援しております！！！！ (3月9日 23時) (レス) @page29 id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すてきなお話で、いつも更新を楽しみにしています。ちょこちょこ登場しているkzhが気になります！これからもだれか参戦するのかな？どんなお話になるのかなと楽しみにしています。 (3月9日 1時) (レス) @page29 id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 実はもんど署長の参戦、もしくは絡み期待しちゃってるのですがご予定ありますか...？いつも楽しく読ませていただいてます！ (3月9日 0時) (レス) id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年2月18日 17時
