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取り敢えず、だるまさんに危機が迫っている事は分かった。
早急にスマホを取り出す。電話では話し声で気付かれるので、メールを打とうと画面を明るくするも、通信状況が突如圏外となっていた。
先程、バニラさんとは話が出来ていたのでここは電話が繋がるはずなのに、いきなり圏外になるなんて。しかも、だるまさんの危機的状況の時に…。
いや、ここにはバニラさんを呼んでいる。
電話が繋がらなくとも、警察の人はここに来るわけで。
｢…よし。あと少しでアジトに戻ろう。その時、ゆっーくり考えればいいよ。だるまさん｣
｢可愛い…女の子ぉ…ぐっ…！！｣
｢そう、可愛い女の子がいるのよ。警察ってどんなに頑張っても批判されるしさ、『頑張れ』なんて言って貰えないでしょ？お金も少ないだろうし…その点ギャングは何でも出来る！うちに入ればお金はたくさん入るし、頑張ったら可愛い女の子になでなでされたりするから！｣
…まずい、だるまさんが本格的に可愛い女の子がいるに惹かれ始めている。否、それもだるまさんの選択なのだろうが…流石に見過ごしてはおけない。
もうちょっと、冷静な場所で考えさせてあげて欲しい。
｢誰かが通信しようとしたと思ったら…まさか、ここに人が居るなんてね。ここら一体、今はジャミングしてるから通信は出来ないの。出来たとしても俺らの無線機ぐらいだから｣
｢えっ？｣
｢こんにちわ。窓から見てたの、ばればれだよ｣
気配を完全に殺して、真後ろに立っていたのはふわふわとした茶髪で片目を隠した青年だった。イヤリングが三日月の形をしており、ゆらりと揺れる。
バレた瞬間にとてつもない緊張感が押し寄せてきて、大量の冷や汗が額に流れていく。ぐらりと眩暈さえ起きた。
身体と意識の接続が曖昧になっていく合間にも、天月と名乗った男性に手を引かれ、中へと誘われる。
私を見るなり、だるまさんは瞠目する。なんで、と言わんばかりに口を半開きにしていた。
私はだるまさんのように拘束はされなかったものの、天月さんが真後ろにぴったりとくっついており、にこにことした笑顔は余計なことをしたら…という圧が凄まじい。
｢A…！？なんでここに…！｣
｢あ、あの…わ、わたし、いま、配達の仕事してまして…仕事をして…て…｣
｢見ちゃったよね｣
｢…はい｣
｢わぁ正直。でも、これで君も逃せなくなっちゃったなぁ｣
｢A！そこは嘘でも見てないって言いなさい！この正直者！！｣
｢すみません、つい…｣
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夢打刻 - 🐹さんが出てくる話少ないので嬉しいです…！！ (3月24日 9時) (
レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 今日初めて見て追いついてしまいました。kzhがめちゃくちゃかっこよくてどうなるのか幸せになってほしいと願いながらまた楽しみにしてます。 (3月21日 22時) (レス) @page41 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - もう最高です更新毎回楽しみにしております…！！kzhがちょこちょこ出てくるものの詳細が出てないの気になりすぎて夜しか眠れません…大好きです…更新疲れるかもしれませんが…頑張ってくださいずっと応援しております！！！！ (3月9日 23時) (レス) @page29 id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すてきなお話で、いつも更新を楽しみにしています。ちょこちょこ登場しているkzhが気になります！これからもだれか参戦するのかな？どんなお話になるのかなと楽しみにしています。 (3月9日 1時) (レス) @page29 id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 実はもんど署長の参戦、もしくは絡み期待しちゃってるのですがご予定ありますか...？いつも楽しく読ませていただいてます！ (3月9日 0時) (レス) id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年2月18日 17時
