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こんな辺境地に誰が、という興味本位で割れた硝子越しに中を見る。すると、黒いワンボックスカーから数人が出てくる。
見た事あるような無いような…と脳内で顔データと名前を参照していると、中から後ろ手に回され、手錠で拘束されただるまさんが現れた。
どういう状況なんだ、と呑気だった思考に緊迫が流れ込む。
どう見てもただ事では無い。出来るだけ息を殺して、中の様子を窺う。
「だからぁ、俺はギャングしないって！何度誘われても無理！俺は悪い事しません！」
「まあまあだるまさん、話聞いてよ〜」
白髪と黒髪を左右で分けた青年がだるまさんを地面に座らせる。他の女性らや男性は見張るように、またはだるまさんの監視のように屹立していた。
「ここ、人とか大丈夫？まさか、あんな近くで事件起こるとは思わなくて、急遽場所変えたけど…」
「大丈夫。ここら辺は滅多に人がいないから」
私が覗く窓付近で2人の女性が話し合う。
…どうやら、中で行われる事は人目に触れられたくないらしい。ますます、嫌な予感がしてくる。
「なんで俺なの？」
「いやぁ…戦闘員ってのは幾らでも欲しい訳でさ。そこで、警察の中でも強いだるまさんをうちのボスがご指名ってわけ。あと、簡単にこっちへ来てくれそうだったからっていう理由もあるよ」
「うっわ、最後の屈辱的。絶対に入らんわ」
「まあまあそう言わずに。だるまさん拉致るっていう割とリスキーな事しちゃってる訳よ、俺たち。だからさ…わかっちゃうよね？」
青年の言葉には不可視の圧がある。だるまさんも感じ取ったらしく、額に汗を浮かべて、まずそうに口許を引き攣らせた。
だが、息を吐き出すと表情は戻る。
「そりゃ現職の警官拉致ってるもんな？金が相当持っていかれるもんなぁ？それにお返しもたっぷりあるってわけで…」
「そ。だから…ここで、だるまさんが入ってくれないと俺ら相当困るって訳。簡単な話、首を縦に振って貰わないと返せないなぁって」
白髪と黒髪に分かれた青年はだるまさんを遠回しに脅す言葉を掛けた。掛けられた言葉は私向けではなく無いが威圧に胃が萎縮する。
それでも、だるまさんは寝耳に水と言わんばかりに話を聞いていない。困ったように青年が顬を指先で抑える。覚悟を決めたように顔を上げ、だるまさんに話しかけた。
｢だるまさん。因みに今、入ってくれたら｣
｢なに？｣
｢可愛い女の子と沢山遊べます｣
｢……………｣
ここにきて、だるまさんが本気で入るかを思案し始めた。
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夢打刻 - 🐹さんが出てくる話少ないので嬉しいです…！！ (3月24日 9時) (
レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 今日初めて見て追いついてしまいました。kzhがめちゃくちゃかっこよくてどうなるのか幸せになってほしいと願いながらまた楽しみにしてます。 (3月21日 22時) (レス) @page41 id: 066d5681b9 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - もう最高です更新毎回楽しみにしております…！！kzhがちょこちょこ出てくるものの詳細が出てないの気になりすぎて夜しか眠れません…大好きです…更新疲れるかもしれませんが…頑張ってくださいずっと応援しております！！！！ (3月9日 23時) (レス) @page29 id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
しずく - すてきなお話で、いつも更新を楽しみにしています。ちょこちょこ登場しているkzhが気になります！これからもだれか参戦するのかな？どんなお話になるのかなと楽しみにしています。 (3月9日 1時) (レス) @page29 id: 688b0f975d (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 実はもんど署長の参戦、もしくは絡み期待しちゃってるのですがご予定ありますか...？いつも楽しく読ませていただいてます！ (3月9日 0時) (レス) id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年2月18日 17時
