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日常に関する新しい事か…全く無い。
惰性を貪れるだけ貪る休日を送り続けてしまっているせいか、いつも連続再生みたいな休日を行っている。故に新しいことに手を付けるなんて、頭に無かった。
…けれど、友人と居る時は違った。
友人と居れば、沢山したい事があって。何処に旅行しに行こうと何度も連絡をとって、休日が重なったタイミングはすぐに旅行や遊びに出掛けていた。
友人がいないこの世界で、私はある意味、機械のような日常を送り続けている事に気付く。
あの世界で、友人と沢山したい事があった。
けれどもう、それは叶う事は無いのだろう。
最後の希望を込めて、スマホから彼女へ電話しても、『この番号は現在使われておりません』と無機質な音声が流れて、この世界に友人が居ないと知っているから。
友人と新しくやりたい事、したい事は沢山あったなぁ…なんて。
｢…Aさん？どぉったの？｣
｢え、あ、いやっ、全然っ。特に、ない…ですね。思いつかないです｣
｢……はい！私、やりたい事あります！｣
私の代わりにピシッと手を挙げて、元気よく答えたのはひなのさんだった。
パンとカスタム等で使う部品で埋まったストレージから"とある物"を虚空から顕現させ、その場でよいしょと背負う。
一見してみれば、ただのリュックに見える。登山にでも挑戦するのかなぁ、と行動力のアグレッシブさに感心していると。
｢スカイダイビングしたいです！厳密に言うと間違えてコンビニで買ったパラシュート3個どうにかしたい！ので、ヘリ出して！｣
登山よりも更に上を行くアグレッシブさを見せたひなのさん。
…というか、何でこの街はコンビニにパラシュート売買されているのだろうか。誰が使うんだろう、本当に…あ、ここにいらっしゃった。
ひなのさんの気合いが入ったお願いに同調するようにだるまさんは｢よっしゃァ！｣と立ち上がる。その様子をバニラさんはにこにこ見つめていて、向けられた眼差しは本当に保護者のようだった。
私はパラシュートするひなのさんとだるまさんを見つめてようかな…と言わんばかりに存在感を消し、空気に溶け込もうとしたも失敗。ガシッとひなのさんに手を掴まれて、綺麗な顔が数十分ぶりに迫ってくる。
｢新しい事、やりたくない？｣
｢……へッ｣
｢パラシュート、使いたい！？｣
｢よっしゃー！Aさんもやるか！｣
｢ｱｯ…は、い｣
新しい事リスト、ナンバーワン。
パラシュート降下する事が決定した。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
