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メロンソーダとチュロスを手に持ち、再び3階観客席へ向かおうと足を動す。
開催まで時間があるのでロビーで戯れていた人たちが一気に屋台へ流れてきており、腹ごしらえをし始めている。
先程もかなりの人がいたのだが更に人口密度が増えており、逃げるように建物内へ入り込む。
「わっせい！わっせい！」
「なんでハセシンやねん！女の子に蘇生して欲しいのに！」
「ごめんなボドカ！他の皆は忙しいのよね！特に女の子は皆屋台にいっててさ！だから俺が来たってわけ！わっせい！」
「ハセシンならもうちょっと早くできる！わっせいわっせいわっせい！！」
「おっけーい！…わっせい!わっせい!わっせい!!」
「かるび！お前余計な事をハセシンに吹き込むな！」
ロビーにはダウンした人と救急隊員だけが残されており、先程の乱闘騒ぎは収まっていた。代わりに熱心な救急活動が行われており、頭に残りそうなほどの熱意と密度の高い声量がロビーに響き渡っている。
そんな光景を目にしながら、裏側の階段を目指して建物内を歩いていく。
「ちょ、ちょっと待てっ…！」
「わっ…すみませ…あ」
階段のある角からいきなり飛び出してきたのは、先程ひなのさんに絡んでいたストーカーだった。驚いて、手から零れそうになるメロンソーダを再びしっかり握り直すも男は血走った瞳を剥き出しにして、肉薄する。
「さっきの、嘘、付いたな…！？」
「えっ？」
「ひなのちゃんと僕が話していたのに…お前が嘘を言って、邪魔をした！お前のせいでひなのちゃんに嫌われたかもしれないじゃないか！僕が彼女に…どれだけお金を貢いだと思ってるんだよ！僕の、僕だけのひなのちゃんなのに…！」
唾を撒き散らしながら、半ば八つ当たりのように怒りをぶつけてくる。その言い方はひなのさんをまるで自身の恋人のように見ていて、重度の妄想と酷い妄言を吐き散らしていた。
「ちょっと、落ち着いてください…！」
「ふざけるなよ、お前ぇ…！！」
どうにか落ち着けようにも、聞く耳持たず。
興奮で息を荒くする男はデタラメに振り上げた拳を私の頬目掛けて、放った。
咄嗟の事で避けようにも避けれない。
目を瞑り、痛みに耐える姿勢に身構えていると___。
「女の子に手ェ出すのはいただけねぇな。しかも、俺の知り合いに殴り掛かろうだなんて」
「…だ、だるまさん！？」
真横の階段から飛び出してきただるまさんが男の腕を掴み、頬に当たる寸前の所で止めていた。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
