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「俺怒るとか苦手なんだけどさ…あのねぇ、ローレン。いくら何でも、どういう理由があっても襲うの駄目。Aさんの気持ちも考えてあげなきゃ。力負けする男にいきなり襲われたら、そりゃ怖いに決まってるでしょうが」
「ハイ、本当にその通りです。ご最もです…」
「ボスとはいえ、俺がローレンの恋路にとやかく言う権利は無いんだろうけどね。そういうのはせめて、付き合ってからにしてください」
「はい」
「Aさんにとっては気分悪くしちゃう話かもしれないけど…ローレンの事、どうか許してやってくれない？勿論許さないなら許さないでいいんだけど…。ローレン、Aさんとバニラがデートしてるところ見てからずっと元気なくて。食事も摂らない眠らない…眠れないしでさ。今回のことは、猛省させてキツく言っておく。だから…その、出禁だけは、許してあげてくれないかな？」
「あ、頭あげてください、しすこさん。そんな…だ、大丈夫です。そもそも怒ってないですし…私も悪かった？といいますか…」
男性更衣室の扉から洩れるらっだぁさんのトーンの変わらないガチ説教が聞こえつつも、ゆぐどらしるの母と呼ばれるしすこさんに頭を下げられてしまい思わずキョドってしまう。
いや、確かにちょっと怖かったけれども…ローレンさんの様子が可笑しい、疲れている事は声で分かっていた。
それにあの後、ローレンさんに怒涛の土下座謝罪されたのでこの件は無罪という事で良いだろう。
「本当にごめんね。怖かっただろうに」
許すと言葉にしても申し訳なさそうに眉を八の字に歪ませるしすこさん。両手をあたふたさせて、平気だと必死にアピールすればやっと安堵したように胸を撫で下ろした。
「しすこさんたちはなんでここに？」
「廊下奥から悲鳴が聞こえたってきゅぴさんが言ってさ。幽霊が居るんじゃねって話になって…ジャンケンに負けた俺とらっだぁが見に来たの」
ローレンさんだと知らず、部屋へ連れ込まれた時に発した絶叫が響いて、そこそこ離れていた筈の2階ロビーまで届いてしまっていたらしい。
大変恥ずかしいが、絶叫のお陰で2人が来てくれたので助かった。
がちゃと男性更衣室が開く。中から出てきたのは猛省している様子のローレンさんと私を見るなり「この度は本当にすみませんでした」と謝罪するらっだぁさんで。
「だ、大丈夫です。…ローレンさん、元気になったら、また店に顔を出してくださいね」
「はい〜…！一生、着いていきます…！」
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
