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私、何を言ってるんだろう。
あの時のセリーさんのように、私は疲れた人を放ってはおけない性分なのだろうか。
抱き着かれる＝挨拶ハグという認識にすり変えれば、恥ずかしさは同等でも心持ちは何とかなりそうだし。ハグすれば、ストレス値が多少下がると聞いたことがある。
大変烏滸がましい事ではあるがローレンさんの推しという存在にさせてもらっているので…これで元気になって貰えたらなぁなんて、思っていたりする。
博愛主義とかでは無いが出来るだけ顔見知りの人には、元気でいて欲しい…と言いますか。
「はぁ〜…。危機感ねぇ〜…あんまそういう事も言ったらダメっすよ」
「ん、えっ…？」
ぐるんと残像を引いた視界。暗順応した瞳に映ったのは、見慣れない天井と画角の中心部でこちらを見下ろすローレンさん。自分が近くにあったソファに寝かされているのだと気付いた時には、兎の被り物の横に手首が押し付けられていた。
「ロ、ロロロロ、ローレンさっ、ちょっ、え！？」
決して、吐いているわけでは無い。
動揺しすぎて言葉が出ないだけである。
「俺、男っすよ？そして、ギャンっす。そうやって油断してると__」
「やぁぁぁぁぁあぁ!!…あ？何だよぅ。何もいねぇじゃん。いや俺は何も無いと思ってたけどね。ほら、そういうのってホラゲーでしか有り得んし……ローレン？は！？」
ローレンさんの言葉と被さるように大音量の情けない声が開いた扉から突如、聞こえた。暗順応した目では差し込む人工の光が強くて、目が眩むも直ぐに慣れる。
「エッ？ど、ゆうこと…エッ、まさか」
「幽霊いたぁ…は、ローレン！？何してるの！？」
そして、今の…ローレンさんに押し倒されているという構図を目撃したゆぐどらしるボスのらっだぁさん。しすこさんは声を裏返して、驚愕。
気まずくなったローレンさんはゆっくりと離れていき、地面へ静かに正座すると冷や汗がぽたぽたと地面に落ち始めた。
「アノー…ソノー…これは違っくて…社会の厳しさをちょっと教えようカナー的な…」
「ローレンさん、その、疲れてるみたいで…」
「Aさん、変に庇わないでいいよ。…ビンタは流石にいっとくか」
「…ハイ」
さっきの気迫は何処へ行ったのやら。
らっだぁさんに促されるがまま、正座するローレンさんの目前へ移動。
頬を指先でほんの少しだけ叩けば(正確に言えばほぼ撫でる)、ローレンさんの口から弱々しく「すみませんでした」
という謝罪の言葉が零れた。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
