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サラッと犯罪言うあたり、彼も立派なギャングなんだなとひしひし感じる。
目が冗談を言っているようには見えないのがちょっと怖い。冗談でも承諾したら、本当に攫われるだろう。間違っても言わないように気を付けなければ。
「ローレンさんは何故ここに…？待機場から真反対ですよね、ここら辺」
「なるせに頼まれて先にサバゲ会場の最終確認してたんすよ。色々動いてたら汗だくになったんでシャワー浴びて一服して着替えてって色々してたらAサン見つけて。ずっと聞きたかったことがあったんで、つい」
着替えてたという話を聞き、自然とローレンさんの服装を見てみるとチャイナ風の上着では無かった。後方を見れば、サバゲー専用の服装がハンガーに掛かっている。
ローレンさんの服装は薄手の黒シャツで…つまるところ、ここは男性更衣室なのでは無かろうか。スボンはきちんと履いているとはいえ、薄着でいるなら本当に着替えの途中だったのだろう。
「では、私はこれで失礼しますね」
着替えの邪魔にならないように、即退散を選んだ私は足早に出入口の扉へ向かう。すると、ローレンさんは私の手を掴んで、行かせないように自身の方へと引き寄せた。
するりと腰に伸びる腕が腹上で交差する。少し身をかがめ、肩口に自身の額を埋めるローレンさんに驚いて、身体と思考が硬直した。
ローレンさんはカフェMASKのルールを把握してからは、急に迫ったりしなくなった。だからこそ、抱き着くなんて大胆な事をするとは思わず、動揺してしまう。
今は退勤中なので、お触り禁止ルールには反していないのだが…。
「ど、ど、どうされましたか？」
「あ"ー…攫っちまいてぇ…攫っていいっすか」
「…かなり疲れてます？」
「そりゃもう。あんま寝れてねぇっす」
寝不足だったから、最初会った時ちょっと怖かったのか。
ぐりぐりと額を押し付ける姿は甘えん坊な子供のようで、耳許で囁かれる疲労に満ちた声は低めで少し掠れている。
他意の無い色気で満ちていて、不意に食らってしまい不可抗力でドキリと胸が弾んだ。
「……これでめでたくカフェ出禁になりますかね。抱き着きはやっぱ…」
「着替える暇がなかったので、仕事の格好ですが勤務外ではあります…」
「ん"…マジなこと言わない方が良いっすよ。俺みたいな悪い男に利用されますから」
「ローレンさんはちゃんとカフェのルール守ってくださってますよ。…その、疲れたら何かに抱き着きたくなる衝動が分かる気もするので…」
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
