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カフェMASKはCLOSEの看板をぶら下げ、自分でも賞品という意味がよく分かってないまま、大会が催される会場へと向かうことになった。
会場となる建物はドーム型で割と新しめに見える。
屋台とイベントスケジュールが張り出された掲示板を通り過ぎれば、見上げる程に大きな電光掲示板と大空間のロビー兼参加者の待機場が待ち受けていた。
参加者の胸には名札が吊り下げられており、文字を囲う色によって初戦グループが分別されている。参加者は自分の色と照らし合わせるように、電光掲示板に表示されているルールやトーナメント表を見ていた。
「あ、きなこさん達がいる…？」
「今回はあの3人も参加してるよ。是非、応援してあげて？」
殆どが話した事は無いが見掛けた事のある人物達で埋まっており、その中にはマスクを外したきなこさんやありさかさん、さくらさんまでもがいた。
今日は15時ぐらいには閉店していいからねーと伝言を貰っていたので店を閉めてきたのだが…成程、これが理由か。
本当に自由な職場である。
「あ、あの…その、賞品に選んで頂いた事はその、光栄なんですけど、私なんかで務まりますかね？普通に、賞金とかなんか凄いアイテムとかの方が…私を知らない人達には、そっちの方がありがたいような…」
「大丈夫。むしろ、あげすぎなくらいに豪華だから。まさか、おっけー貰えるなんて思ってなくて俺が面食らったし。くふふ、優勝候補達はもう血眼になって獲りにくるだろうね。そんな優勝候補達を止める番狂わせが来て欲しいところだけど…最強を止めるのは誰か！ってな感じで盛り上がるよ、このバトロワ！」
「は、はぁ…」
今回のバトロワ大会主催であるなるせさんは私が賞品になる事を了承するなり、目の色が明らかに変わった。
勿論、その前も楽しみにしていたのだろうが、また別の楽しみが増えたような…そんな感じで前と目の輝きが違っている。
足取りが弾むなるせさんは運営チームへ加わり、開催に向けて指示を出す。そんな彼の背中を見送りながら、既に乱闘状態になりかけたいるロビーから逃げるように2階へ続く階段を駆け上がった。
2階では1階のプチ乱闘を擬似神様の視点で呑気にけらけらと笑っていたり、同じく喧騒から逃げてきた人達で溢れて、ここも混雑している。
「…」
どうしよう、知り合いがいない。
いたとしても皆、名札を吊り下げているせいか話しかけにくいし…これは所謂、ぼっち参加(賞品)か。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
