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「…カウンターの女が酔い潰れたから回収してくれ。え？…気弱そうな女だよ。顔はまあまあ。最近越してきたらしい。つまり、久々に来た好物件ってわけさ」
耳に劈くような音楽に紛れて、カウンターの男は裏で待機している
アイコンタクトを取ると、男達は泥酔したAを取り囲む。一見してみれば、同グループとして酒を飲み過ぎた女性を介抱しているようにも見え、彼らは場の雰囲気にすぐに馴染んだ。
「おーい、大丈夫か。お嬢さん」
「…」
「…大丈夫では無いね。休憩室で休むかい？」
「…」
「休んだ方が良さそうだ」
声音に心配する素振りは全くない。
彼らは周りへ介抱しているアピールをしているだけであり、その手は太腿の内側まで伸びている。ロングスカートなので、触れられているのは布越しだがそれでも嫌な気配がしたのか、Aの瞼がぴくぴくと動く。
だが、それでも目覚めることは無い。
3人とカウンターの男はAの意識が混濁している事を確認すると、彼女を担ぎあげて、カウンター付近にある扉へ向かう。
「あ、それ、俺の連れなんすよ。いやぁ、すみません！御迷惑をおかけしちゃってー。酒飲みすぎんなって言ってんのに馬鹿なんすよ、そいつ。はい、引き取りまーす」
扉前に滑り込んできたのは、ビビットカラーを使った兎の仮面を装着し、フードを深く被った男だった。
すぐに怪訝そうな顔になる3人。「話が違う」とすぐさまカウンターの男に視線を送れば、慌てたようにカウンターの男が会話に乱入する。
「お客様、此方の方の知り合いでしょうか。先程、彼女にお伺いした際は、おひとり様で入店したと…」
「喧嘩しちゃったんすよ。だから迎えにきたってわけで」
「あんた、2人組で同じような仮面の男と入ってきただろ？いやぁ…あんたみたいな得体の知れない奴に大事なお客様に引き渡すなんて出来ない。それにあんたぁ…とても、このお嬢さんの知り合いとは思えないよ？今更、出てくるなんて…ちょいと怪し過ぎる。兄ちゃん、ちょっと面貸してくれや」
「やめてくださいよ、俺何もしてないって！ただ、連れを返して欲しくて_______」
「そうかい、そうかい。成程、知り合いってのは本当だろうが…ここでは立場を弁えた方がいいぞ」
高圧的な態度で迫る男は仮面の男の胸倉を掴み上げた。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
