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ラテアートを専用メニューにする案は無事に通った。
さくらさんがラテアートが出来るという事で毎日コーチングをして貰い、やっと商品化レベル出来る程の腕となった。
きなこさんからの最終審査も通り、明日から出る新メニュー表にラテアートが加わる事になる。メニュー表完成版を見せて貰った時は何とも言えない嬉しい気持ちになった。
「メカニックになられたんですか！？」
「警察と兼業だけどね。俺も新しい事始めたいなって思ってさ。ひなのさん達の手伝いぐらいなんだけど。もし、遠方で事故ったり車とかバイク動かなくなったら俺呼んでくれたらすぐ行くよ。Aさんならお安くしとくので是非。宜しければ後で、電話番号交換しませんか？」
「へっ…あ、ありがとうございます！」
なんて商売上手。そして、流石天然タラシ素質がある人。
一歩間違えたら、勘違いを引き起こす女性は多発してしまいそうだ。
バニラさんが会社にいたら営業部の人は血眼になって、引き抜こうとするだろうなぁなんて呑気に考えながら湯気がゆらゆらと揺れるエスプレッソにミルクを注ぐ。
緊張で手が震えながらも、さくらさんに教えて貰った事や今までの積み重ねを信じる。
「どうぞ、お召し上がりください」
「綺麗なハート型だ。…ありがとうございます」
綺麗なハートが描かれたエスプレッソコーヒーをバニラさんに提供。白煙に混じってふわりと香るドリップコーヒーよりも濃い匂いが肺を満たした。
マスクを下げたバニラさんはラテアートを褒めてくれた後、中身を含む。すると、顔を綻ばせて満足そうに微笑んだ。
「うん、凄く美味しい。前飲んだ時より美味しいかも」
「さくら師匠…じゃなくて、さくらさんに色々と教えてもらって」
「師匠って呼んでるんだ。もしかして、言わされたり…」
「さくらさんが師匠って呼んでも良いよと言われまして。さくらさん自身の一人称が『師匠』になってからはつられてしまって…」
さくらさんは私が師匠と言う度に嬉しそうにするのでより訂正しづらくなった。流石に人前では外すが慣れてきてしまっているせいか、うっかり出てしまった。
ちらりと横目で店内の壁に掛けられた時計を見れば、19時を指している。そろそろ、店外販売へ行ったきなこさん達も戻ってくる頃合だろう。
「ね、Aさん」
からんからん。
その時、カフェMASK正面入口から帰ってきたきなこさんが帰ってきたのだが…私は、「おかえりなさい」の言葉も言えず、固まっていた。
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humanfuuka1225(プロフ) - この作品を読むのが日々の日課になりつつあります…！更新楽しみにしてます！！ (2月18日 15時) (
レス) @page50 id: 535d582f25 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 今まで生きてきた中で1番好きです…!!更新を心待ちにしております…！ (2月18日 14時) (レス) id: c35a40f298 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 更新楽しみにしております〜！ (2月18日 14時) (レス) @page50 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
焼きそばパン粉(プロフ) - 夢主が優しすぎてもうこっちまで癒やされます。凄いです。この作品を読むと語彙力が飛ぶ仕組みなんですね。もう、マジで、本当に凄いです。癒やされるどころじゃない、涙出るかと思いました。優しすぎて。 (2月9日 9時) (レス) @page32 id: a8f548a317 (このIDを非表示/違反報告)
t94ywrc84k(プロフ) - もう最近この作品が生き甲斐すぎる。更新ありがとうございます (2月8日 23時) (レス) @page32 id: 24b98aaa97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2024年1月27日 0時
