【A3】かんとくさんのかおがいい (ページ2)

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カントク!オレたちを…咲かせてください!

顔がいい監督、立花A。彼女は満開の＂花＂を咲かせることに日々奮闘している。
一度満開に咲き誇っている花を見てしまったらその感動はもう忘れられなく、心に目に焼き付けられてしまうものだ。

これは顔面で殴るタイプの監督とそんな監督がだいすきな団員たちの愉快な日常のお話である。

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朝、Aの一日はどこに落ちたかわからない目覚まし時計を探しながらスタートする。
ようやく探し出し、Aがうとうとしながら時間を確認するとまだ6時半だった。

今日は稽古もない休日で、学生組をお見送りしなくてもいい完全なオフ日。団員たちもこういう日は基本8時くらいに起きてくるものだ。

どうしたものか…Aは、んーと考える。このまま二度寝してももちろんよいの(むしろいつもはそれが日常)だが、ちょっと目が覚めてる今考えると些かもったいない気もする。

早起きは三文の徳だよね、思考が最終地点に行き着きベッドから体を起こすが、まだ体は頭に追いついてないらしくまたもや眠気が襲ってくる。

これは二度寝コースだ…察したAはとりあえず談話室にだけでも行ってやる、と謎の意地を見せのろのろと出陣して行ったのだった。

『臣くん…おはよ』

「っ！監督！？びっ、くりした、お願いだから寝起きのそのご尊顔で急に現れないでくれ…心臓に悪いから」

『ごめんね』

談話室へ行くと隣接しているキッチンで朝ごはんを作っている秋組、伏見臣がいた。
彼も下準備に集中していて、プラスして食材を焼く音や食器を洗う音などが響いているためAには気づいていないようだった。

臣の目の前に行き声をかけると、こちらを見た瞬間大きく驚きはずかしそうに微笑みながらそう言った。
しかし監督はきょとんとしている。それがMANKAIカンパニーの日常である。

『なにか手伝う…？』

「もうすぐで終わるから大丈夫、ソファにでもかけてゆっくりしていてくれ」

こいつデキる男である。スパダリがすぎる。
Aはそんな臣の言葉に大人しく頷き、ソファにかけてゆっくりする。
そういえば、臣くんの他に誰が起きてるんだろう…？紬さんは中庭にいるかな、そう考えつつだんだん先程までぱっちりだった瞼が重くなってきた。

最終的にAは眠り姫と化した。

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