白鳥沢にマネージャーできたんだってよ

ちょっと痛い ページ21

朝練も終わり、昼休みに川西とご飯を食べてからトントン拍子で気がつけば放課後だった




『部活』




そう呟いて立ち上がると目の前に見たことない女の子が二人いた




「ちょっと来てくれる？」

「白花さんだよね？」

『……はい、そうですけど』




とりあえず来てと言われたのでついて行く


すると、体育館の裏側に連れていかれた

ここから、また更衣室行って着替えるのか
面倒くさい



そう考えていたら女の子が4人ぐらい出てきてそういう奴だと気づいて切り替えた






「ちょっとさ、最近調子こいてるよね」


『…は？』


「この子、川西君のこと好きなの
なのに、今日の昼も一緒にご飯食べて」


「それに…転校早々バレー部のマネージャーとか調子こいてんのかよ」



「バレー部やめろよ」





っな…理不尽だな

別に辞める必要ないし


っていうかバレー部の人モテるんだな
くそっ、やられた


そういえば白布もモテるって言ってたんだな



というか川西にも好きな子がいるんだ



女の子を見てみると
うん、可愛い

こんなことしない方がいいのに






『気に触ったんならごめん、でもバレー部は辞めない』



「はっ！？」



『…理由はないけど辞めたくない』



「…どういう事だよ！調子こいてんな！」



『うわっ…危ない』






肩を押されて高一の頃の記憶が蘇った

あの時はただ謝ってて、親友に申し訳ないって思ってたけど


でも、今は

自分のなれる自分に
ありのままでいたい






『…あの、部活始まるから行っていい？』


「…ふざけんなよ！」





そう言って女の人が手を振りかぶったのでやられると思って目をつぶった


パチンっという音が響いて痛みが走る





『…った…』


「このまま、続けてたらもっと酷いことするから」




そう言って女の人達は歩いて帰って行った

途中で川西を好きって言ってた女の子が眉間に皺を寄せて私の方を見てきた




申し訳なさそうだな


というか、また嫌われちゃったよ




そう思ってほっぺを触る




…やめないけど

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